バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)が、2018年には昨シーズンよりも優勝回数を増やすことによって2019年に向けたチームとの契約交渉を有利に運びたいとの意向を示した。
■今年は真価が問われるボッタス
2016年にF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグが突然引退したことで急きょウィリアムズから引き抜かれてメルセデスAMGに移籍したボッタスだが、2017年は自身初のF1優勝を含む3勝をあげるも、9勝したチームメートのルイス・ハミルトン、5勝のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にはとどかず、ドライバーズランキングは3位にとどまった。
2017年シーズン中に2018年の契約を延長したボッタスだが、希望していた複数年契約ではなく単年契約となっている。そして2019年に向けてはレッドブルのダニエル・リカルドや、メルセデス所属ドライバーながら現在フォース・インディアで走っているエステバン・オコンがメルセデスAMGのシート獲得を目指しており、ボッタスとしてもうかうかしていられない状況だ。
■今年の目標はF1タイトル獲得
だが、ボッタスは母国フィンランドのテレビ局『MTV』に対し、突然移籍が決まった2017年シーズンは完ぺきな準備をして臨むことができなかったと認め、次のように語った。
「1年前には学ぶことがどれほどあるのか理解できていなかったんだ」
だが、2018年シーズンに向けてはボッタスもすでにメルセデスAMGでの仕事の仕方もつかめており、すでにファクトリーでの作業も開始しているようだ。
「僕は2回ほどファクトリーに言ってシミュレーター作業を行ったよ」
「チームはすごくいい仕事をしてくれた」
「同じように、ほかのチームが何をなしとげたかによってくるものだけど、僕たちのクルマは昨年のものよりよくなったと信じているよ」
「今季の目標はひとつさ。F1タイトルを狙うことだ。今では全員のことを知っているし、すべてがどう機能しているかも分かっているよ」
■今年は昨年よりうまくやれそう
ボッタスはフィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』にも次のように語っている。
「おそらく、一番大きく変わったのは自分のドライビングポジションだと思う。昨年はシーズンを通じてこれに苦しんでいたんだ。だけど今では最適なドライビングポジションを確立できたよ」
■ハミルトンの契約更新を期待
そのボッタスはもちろん2019年もメルセデスAMGで走ることを望んでいる。そしてメルセデスAMGは現在今季で契約が切れるハミルトンとの交渉を行っているところだ。
「僕としてはルイスが続けてくれるとうれしいね。僕は彼とはウマが合っていたし、彼は速いドライバーだからいい挑戦になるからね」
そう語ったボッタスは、次のように付け加えた。
「契約に向けて最高の材料となるのは可能な限り多くのレースで勝つことだよ」