マクラーレンの空力責任者を務めるピーター・プロドロモウが、PU(パワーユニット)サプライヤーであるルノーとは今後いい関係を築いていけるはずだと語った。
今週、ルノーF1を率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、自分たちのPUを開発するにあたって顧客チームであるマクラーレンの意向をくみ入れるようなことは考えていないという趣旨の発言を行ったと報じられた。
■以前のレッドブルのような関係をルノーと築きたい
だが、かつてレッドブルの空力責任者として2010年から2013年までルノーエンジンで4年連続F1タイトルを獲得した経験を持つプロドロモウは、マクラーレンもその当時のレッドブル同様の関係をルノーとの間に築くことは可能だと考えている。
「(レッドブル時代の)関係は非常に前向きだったし、ものすごく実のあるものだったよ」
2014年にレッドブルからマクラーレンに移籍したイギリス出身エンジニアのプロドロモウはそう語ると次のように続けた。
「(レッドブルが)成功したのはミルトンキーンズ(レッドブル本部)だけによるものではなく、ヴィリー(ルノースポール)のおかげでもあったんだ」
「例えば、ディフューザーに関しては一緒にかなり緊密な作業を行ったんだ。これからマクラーレンでも同じような関係を築くことができるよう期待しているよ」
■ルノーに影響を及ぼせるような関係を目指す
だが、レッドブルが4連覇を達成した当時は、ルノーはレッドブルへワークスエンジンを供給していた。今ではルノーは自らのワークスチームを擁しており、マクラーレンはルノーからPUを購入する一顧客チームでしかない。
「もちろん違いはあるし、我々は顧客に過ぎない」
そう語った49歳のプロドロモウは次のように付け加えた。
「だが、時間とともに、我々は密接に働くことができ、彼らの仕事に何らかの影響を及ぼすことができるような強い関係を築きあげることもできると思っている。そしてメーカーとの良好な関係により我々もさらなる利益を得ることができるはずさ」