今季マクラーレンの控えドライバーを務めることになった新鋭ドライバーのランド・ノリスが、あと1、2年以内にマクラーレンのシートを獲得できるチャンスがなければ、ほかのチームへ移籍することになるだろうと語った。
今年も昨年と同じフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのラインアップを維持するマクラーレンだが、控えドライバーのポジションにはジェンソン・バトンに代わって昨年F3チャンピオンに輝いた18歳のノリスが抜てきされている。
昨年の8月にハンガロリンクで開催されたF1公式テストにマクラーレンから参加したノリスが、その直前に同じサーキットで開催されたF1ハンガリーGP予選でアロンソがマークしたベストタイムを上回るというパフォーマンスを発揮してみせ、F1関係者を驚かせたことも記憶に新しいところだ。
今季はマクラーレンの控えドライバーを務めるかたわらF2選手権にも参戦することになるイギリス出身のノリスだが、もちろん目指すのはF1昇格だ。
■自分の将来を左右するのは今後のアロンソの動向
だが、マクラーレンにはアロンソとバンドーンという看板ドライバーたちが存在しており、近い将来シートが空く可能性はそれほど高くはないかもしれない。
ノリスは、今後の身の振り方は自分のちょうど倍の年齢となる36歳のアロンソの動向次第かもしれないとスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「彼(アロンソ)がどうするかにかかってくると言えるかもしれないね」
「だから、フェルナンドがどうしたいと思うのか様子を見るしかないよ。彼ら(マクラーレン)はバンドーンにも満足していると思うしね」
■シートが空かなければマクラーレンを去る
イギリス出身のノリスはさらに、2018年はF2に出走することも通じてさらにドライバーとして成長することができるはずであり、2019年にはF1昇格を目指したいと次のように続けた。
「僕はもっと成長することができるし、2018年にはドライバーとしてさらに改善していけるよ」
「もちろん僕の目標はマクラーレンでF1ドライバーになることだけど、もしここにシートがなければ、ほかのチャンスを探さなくてはならなくなるだろうね」
そう語ったノリスはマクラーレンでF1昇格のチャンスを待てるのはあと1、2年だと次のように付け加えた。
「もし彼ら(マクラーレン)があと3年はシートが空かないと言えば、よそへ行くことになるのは間違いないよ。だけど、あと1年だけだというのであれば、僕はマクラーレンで続けるだろうと思うよ」