フォース・インディアはプライベートチームながら、2016年と2017年には2年連続でコンストラクターズランキング4位となる好成績を残している。
これはもちろんフォース・インディアのF1マシン性能やドライバーたちのパフォーマンスがよかったためだが、現在最強のメルセデスPU(パワーユニット)に依存している部分も少なからずあるのは事実だ。
■F1エンジンルールについて単純にメルセデスの味方はしない
現在、そのメルセデスではF1新オーナーのリバティ・メディアが示した2021年以降のF1エンジンルール案に反対の立場をとっていることが知られている。
だが、フォース・インディアのチームCOO(最高執行責任者)であるオットマー・サフナウアーは、新エンジンルール案についてメルセデスと同じ立場をとるとは限らないと次のように主張した。
「我々は金を払ってエンジンを買っているのだし、自分たちとしての意見も持っている。彼らが我々にエンジンを(無償で)提供するのでない限り、彼らが我々にどういう意見を持つべきかなどと言うことはできないよ」
■オコンを引き抜かれても仕方がない
一方、フォース・インディアにはメルセデスがらみの不安要素がもうひとつある。それはメルセデス所属ドライバーであるエステバン・オコンを近い将来とりあげられてしまうのではないかということだ。
メルセデスAMGでは2018年もルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのコンビで戦うことになるが、ボッタスとは1年契約しか結んでいない。
メルセデスAMGでは、2019年には秘蔵っ子であり成長著しい若手のオコンをハミルトンのチームメートに抜てきするのではないかとのうわさもささやかれている。
「我々は2019年までエステバンと契約を結んでいる。だが、もちろんそういう可能性はあるよ」
そう語ったサフナウアーは次のように付け加えた。
「せっかくドライバーを育てながら、それを大きなチームに持っていかれてしまうのはうれしいはずがないよ。だが、そういうことも受け入れるしかないんだ。F1は子供の誕生パーティーではないからね」