今季ウィリアムズからF1デビューを飾ることになったセルゲイ・シロトキンが、今年のウィリアムズF1カーは昨年のものと比べるとかなり“アグレッシブ”なものとなると語った。
現在全10チーム中8チームが2018年型F1カーの公開日を明らかにしているが、その中で最も早い2月15日(木)に新車発表を予定しているのがウィリアムズだ。
2014年と2015年にはコンストラクターズランキング3位となったウィリアムズだが、2016年と2017年には3強チームに加えてフォース・インディアにも敗れ、2年連続でランキング5位にとどまってしまった。
■2018年のウィリアムズF1カーは大きく進歩
だが、今季そのウィリアムズのシートを得たシロトキンは、2018年シーズンに向けての準備はうまく整っていると母国ロシアの『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』に次のように語った。
「僕たちの協力関係が発表されたのは少し前のことだけど、僕たちはすでに(2017年シーズン直後に行われた)アブダビでのテストから準備を開始していたんだ」
「僕は風洞テストを行っている新車を見たけれど、見た目はいいと言えるよ。かなりアグレッシブだね。シミュレーターやほかの指標によれば明らかに進歩を遂げているよ」
■ストロールとの関係に問題はない
ウィリアムズでは昨年デビューを飾ったカナダ人若手ドライバーのランス・ストロールが続投することは確定していたが、もうひとつのシートについては8年ぶりのF1復帰を目指すロバート・クビサとシロトキンが最後まで争っていた。
最終的にシロトキンがそのシートを得たものの、必ずしも評価が高いわけではないストロールと新人のシロトキンを組ませることにしたウィリアムズの判断には疑問の声も少なくない。
中には、シロトキンが選ばれた背景には、ウィリアムズに巨額の資金を持ち込んでいるストロールの父親が息子にとってくみしやすいと考えられる若手の登用を進言したのではないかと考えている者もいるようだ。
そうしたことにより、シロトキンのウィリアムズ内での扱いは事実上のナンバー2となるだろうとのうわさもある。
だが、シロトキンはそうした見方に対して次のような反論を行った。
「チームにおいて彼(ストロール)の父親の影響を懸念する声もあるけれど、僕はチーム内にそういうことがあるとは思わないよ」
「僕は毎日最善を尽くすつもりでいるし、チームもそれを見てきちんと評価してくれるはずさ」
■クビサの存在はチーム全体にとってよいこと
一方、シロトキンは、自分とのシート争いに敗れて2018年はウィリアムズの控えドライバーに回ることになったクビサに関しても次のように語っている。
「ロバートは品格とカリスマ性を持つすごくいい人物だよ。そしてそれは重要なことなんだ。僕たちは一緒に時間を過ごさなくてはならないんだからね」
「彼は才能に恵まれている速いドライバーだし、クルマを扱う上でのニュアンスを完全に理解しているよ。それは誰もが知っていることだけどね」
そう述べたシロトキンは、次のように付け加えた。
「僕は彼と自分を比較するつもりはないよ。だけど彼みたいな人がいることは自分の成長に役立つし、ランスやチーム全体にとってもいいことさ。全体として、僕たちには非常によくて、かなり若いチームがあるよ」