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フェラーリのやり方をまねる必要があるとメルセデスのボス

2018年01月24日(水)5:12 am

メルセデスのモータースポーツ責任者であるトト・ヴォルフが、今後フェラーリを見習ってほかのF1チームとの協業関係を強める可能性も検討したいと語った。

■ハースとザウバーをBチーム化したフェラーリ

2016年にF1参戦を開始したアメリカのハースF1は、事前にフェラーリと密接な技術提携契約を結んだことで知られており、事実上はフェラーリの“Bチーム”に等しいとも言われている。

そして、2018年にはイタリアの名門自動車会社アルファロメオがザウバーのタイトルスポンサーとなることが決定している。

現在アルファロメオはフィアット・クライスラー傘下にあるが、フィアット・クライスラーの最高経営責任者であるセルジオ・マルキオンネはフェラーリの会長も兼任しており、フェラーリPU(パワーユニット)を搭載するザウバーに今季はフェラーリ育成ドライバーのシャルル・ルクレールを送り込むことにも成功している。

■フェラーリは賢いやり方をしている

こうした動きについて、エグゼクティブディレクターとしてメルセデスAMGを率いるヴォルフはフィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に次のように語った。

「セルジオ・マルキオンネとマウリツィオ・アリバベーネ(フェラーリ/チーム代表)は頭がいいと思うよ」

「ハースと組むことですでにフェラーリは技術的な利益を得ている。だが、ザウバーに関してはそれがはっきりと目に見える形になっている」

2018年からアルファロメオのロゴをまとって走ることになったザウバーに言及したヴォルフは、自分たちもフェラーリのやり方を見習う必要があると次のように続けた。

「こういうアライアンスは、我々にとって脅威となりえる。だから我々としても似たようなことを考えていかなくてはならない」

「それは、それほど簡単なことではないよ。自分のチームの機能に介入したくはないからね。だが我々も目を開き、耳を傾けておく必要がある。というのも、我々はこれまでもすでに知的な計画を検討してきていたんだ」

■メルセデスのレーダーがとらえているチームは?

『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、現在メルセデスAMGが新たな協業スタイル導入の検討対象として見ているのはフォース・インディアとウィリアムズだろうと見ている。もちろんどちらも現在メルセデスからPU供給を受けているチームであり、当然と言えば当然だろう。

フォース・インディアではチームの共同オーナーでありチーム代表の座にもあるビジェイ・マリヤが本国インドで法的トラブルを抱えており、これまでもたびたびチーム売却のうわさもささやかれている。

またウィリアムズも近年は資金を持ち込めるドライバーを優先的に投入していることで批判も受けているが、やはり財政的に非常に厳しいのは事実だ。事実上第一線から退いた父親の後をついでチーム副代表としてチームを率いるクレア・ウィリアムズがチーム株式の売却を考えていることは“公然の事実”だと伝えられている。

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