セルジオ・マルキオンネが、フィアット・クライスラーでの仕事を引退した後フェラーリを買収する計画をしているのではないかとのうわさを否定した。
現在フィアット・クライスラーの最高経営責任者を務めるマルキオンネだが、現在はかつて同社の傘下にあったフェラーリの会長職も兼務している。
現在65歳のマルキオンネは、2019年4月にはフィアット・クライスラーのCEO職を辞することをすでに公表。そしてその理由は「ほかにやりたいことがあるからだ」と語っていた。
■フェラーリ買収のうわさは単なる雑音
その一方で、マルキオンネは少なくとも2021年序盤まではフェラーリの会長職にとどまるものと考えられている。こうしたことから、マルキオンネが2019年4月でフィアット・クライスラーのCEOをはずれる予定にしているのは、イタリアの名門自動車会社であるフェラーリの買収を目指しているためではないかとのうわさがささやかれるようになっている。
2016年にフィアット・クライスラーから独立したフェラーリだが、現在はフィアット・クライスラー同様投資会社エクソールが主要株主となっている。
だが、マルキオンネはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に対して、「すべて雑音に過ぎないよ」と語り、そうしたうわさを否定している。
マルキオンネはさらに、フェラーリに関して次のように付け加えた。
「我々は楽観的だし、それはいいことだよ。F1タイトルを勝ちとるために取り組むし、金をたくさん稼ぐつもりだ。そうすればみんながハッピーになれる」
■アルファロメオを世界に通用するブランドにしたい
そしてマルキオンネにとって2018年のもうひとつの大きな目標は、フィアット・クライスラー傘下にあるイタリアの名門アルファロメオのブランド力をさらに高めることだ。
アルファロメオは2018年からザウバーのタイトルスポンサーとしてF1にかかわることになっている。
「アルファロメオに関してはまだやり残したことがあるんだ」
そう述べたマルキオンネは、次のように付け加えた。
「我々にはそのブランドを国際的に確立できるよう取り組み続ける必要がある」