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「新プロジェクト」で最下位脱出を目指すザウバー

2018年01月13日(土)10:10 am

ザウバーのチーム代表を務めるフレデリック・バスールが、2018年にはもっと自分たちの戦闘力を高めることができるはすだと語った。

2016年にはフルワークス体制でのF1挑戦を再開したルノーのチーム代表を務めていたバスールだが、チーム内での不和もあってその年限りでチームを離脱していた。

そのバスールは新オーナーによって更迭されたモニシャ・カルテンボーンの後任として2017年7月にザウバーに迎え入れられると、ホンダとの提携契約を解消し、フェラーリとの関係強化に動いた。

そしてザウバーでは2018年にはアルファロメオをタイトルスポンサーに迎え、アルファロメオ・ザウバーとして新たなスタートを切ることになっている。

■2017年はそれまでのツケを払わされた

2017年はコンストラクターズランキング最下位で終えてしまったザウバーだが、バスールは母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』にその理由を次のように語った。

「弱点がひとつだけだったというようなことではないんだ。そうではなくて、あれは2016年にチームが抱えた困難ゆえの結果だったんだ」

実際のところ、ザウバーは2016年には経営はたんを避けられない状況まで来ていると言われていた。だが、2016年にドライバーのマーカス・エリクソンとの関係が深いスイスのロングボウ・フィナンスSAがザウバーを買収したことでなんとか生き残ることが可能となったという経緯がある。

バスールはそうしたことが2017年に成績がふるわなかった原因だったと次のように続けた。

「2017年型車の準備が非常に遅れてしまったんだ。新しいプロジェクトが6か月も遅れてしまえば、状況はどんどん困難なものになるだけだし、追いつくことは非常に難しくなってしまう」

「昨年2016年仕様のフェラーリエンジンを使うと決断したことも助けにはならなかったね」

■2018年のプロジェクトは全く新たなものに

だがバスールは、2018年シーズンは昨年とは全く違うものになるだろうと考えている。

「これから、我々は全く新しいプロジェクトを進めていくことになる。昨年のザウバーは非常にスタートが遅れた。だが2018年のプロジェクトはスケジュール通りに進んでいるよ」とバスールは続けた。

「だがもちろん、自分たちがどういう位置にいるのかが分かるには2月末にバルセロナで行われる最初のテストまで待つしかないがね」

ザウバーでは2018年シーズンに臨むにあたり、パスカル・ウェーレインにかえて2017年にF1直下のカテゴリーであるF2でチャンピオンとなったシャルル・ルクレールを起用することになっている。ルクレールはフェラーリの育成ドライバーだ。

「そう、多くの期待が寄せられているし、私としては自分たちが非常にいい選択をしたと思っている」

そう語ったバスールは次のように付け加えた。

「何にもまして、2018年型フェラーリエンジンを使えるということは我々にとって大きな前進となるだろう。そして我々はクルマに関しても新たな視点で臨み始めているよ」

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