F1最高責任者のチェイス・キャリーが、デンマークの首都コペンハーゲンでのF1レース開催に前向きな姿勢を見せた。
■コペンハーゲンはF1を開催するにふさわしい都市
コペンハーゲンでは、2020年を目標にF1デンマークGP開催を計画している。10日(水)にはキャリーがコペンハーゲンを訪れ、市長や関係者たちとの協議を行ったことが明らかとなっている。
キャリーは地元紙『BT』に次のように語った。
「我々はここデンマークでレースを行う可能性が大きくなったことを非常にうれしく思っているよ」
「世界中から注目を集める象徴的な場所で我々のイベントを行うことの重要性について大いに語り合ったが、私としてはコペンハーゲンはそれにふさわしいと思っているよ」
■長期契約が好ましいとキャリー
だが、デンマークでのF1開催に向けてはまだいくつかクリアすべきハードルが残されているのは確かだ。最大の課題は資金だろう。現時点では民間投資家が資金集めに奔走しつつ、政府や地域からの支援を引き出そうと頑張っているところだ。
伝えられるところによれば、コペンハーゲンとしてはまず3年の開催契約を結びたいと考えているようだ。
しかし、キャリーは次のように語っている。
「我々が目標としているのはお互いにとってメリットがある長期間のパートナーシップだ」
■一定の支援は可能だとデンマーク政府代表者
そして、デンマーク政府も支援に前向きだと伝えられている。
キャリーとともに10日の会議に出席した産業担当大臣のブリアン・ミケルセンは次のように語っている。
「チェイス・キャリーとは本当にいい会談ができたよ。デンマーク政府はメジャーなスポーツイベントの誘致に関心を持っているが、F1はまさにそれに該当するものだ」
「私はチェイスに対し、デンマーク政府はこのプロジェクトを支援するし、財政問題についても話し合うことを望んでいると伝えたよ。だが、大部分の資金を政府が拠出することはないだろう」
■目標はウィンウィンのイベント
キャリーは、F1デンマークGPの開催契約締結の可能性について次のように語っている。
「(契約に)どこまで近づいたかについては何も話すつもりはない。我々は世界中のさまざまな場所に興味を抱いているからね。だが、コペンハーゲンは特別な街だし、何かを行ってそれを全員にとってウィンウィン(win-win)なものとするためのチャンスを手にしているところだ」