フェラーリは、レッドブルから放出されたダニール・クビアト(23歳)と開発ドライバーとして契約したことを発表した。
クビアトの役割は主にシミュレーターでの作業になるという。『BBC』によると現時点でクビアトがコース上でクルマをテストする計画はないようだ。
クビアトは1年半の間にレッドブルおよびトロロッソから2度も降格された後、2017年10月には最終的にレッドブルから放出されたが、フェラーリのドライバー陣に加わることになった。
■キミ・ライコネンにプレッシャー
フェラーリは、2018年もセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのコンビを維持するが、もしどちらかがレースができない状態となった場合、フェラーリの選択肢が増えたことになる。
その中でも最有力候補は、2018シーズンにザウバーからF1デビューを果たすフェラーリの育成ドライバー、シャルル・ルクレール(アルファロメオ・ザウバー)だ。シャルル・ルクレールはライコネンの後継者になる可能性が最も高い若手ドライバーだ。
ベテランのライコネンは、フェラーリで過ごす最後の年だと考えられている。チームに近い関係者によると、F2王者となった現在20歳のシャルル・ルクレールの育成は期待通りに進んでおり、2019年にはキミ・ライコネンと交代するという。
フェラーリのボスであるセルジオ・マルキオンネは、クリスマスのランチの場で次のように語った。
「物事が正しい方向に進んだ時、ライコネンのドライビングを見るのが楽しみだよ。そうでない場合、彼は休暇を取ることになるだろうね」
「彼はパフォーマンスに関して一貫性が必要だが、他のサーキットでも彼がモナコをドライブするような正しいキーを見つけることは重要だ」
「おそらく、これは正しいキーを見つける最後のシーズンだろう。私たちは決断をしなければならない。彼が本当のポテンシャルを見せないままF1を離れることになれば残念だよ」
「我々は、シャルル・ルクレール、マックス・フェルスタッペン、アントニオ・ジョビナッツィなどドライバー市場で大きな変化をもたらす素晴らしいスキルを持つドライバーを見ている」
「ライコネンにとって正しいキーが見つからなければ、若いドライバーを選ぶことになるだろうね」
イタリア人のアントニオ・ジョビナッツィ(24歳)は昨年フェラーリのリザーブとサードドライバーだったが、今年はザウバーで同様の役割を担っており、シャルル・ルクレールに先を越された。
フェラーリの姉妹会社アルファロメオが1985年以来となるF1復活を果たすことになり、ザウバーはフェラーリのサテライトチームとしての役割を担うことになる。