メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフが、4度F1王座についたルイス・ハミルトンが2019年もメルセデスAMGで走るはずだと語った。
■近い将来のF1引退を示唆したハミルトン
2008年にマクラーレンで初のF1タイトルを獲得したハミルトンは、2013年にメルセデスAMGに移籍。そして、PU(パワーユニット)と呼ばれる現行F1エンジンが導入された2014年以降は圧倒的な強さを示し、2014年、2015年、そして2017年もF1ドライバーズタイトルを獲得している。
そのハミルトンとメルセデスAMGが結んでいる現在の契約は2018年までとなっている。だが、ハミルトンは2017年に何度となく近い将来F1から引退することを示唆し、注目を集めている。
メルセデスAMGでは、そのハミルトンに勝って2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグがシーズン後に突然F1を引退したこともあり、ハミルトンも同様に突然F1を去ってもおかしくないと考えている者もいる。
■今後何が起こるかは分からないとヴォルフ
だが、ヴォルフは母国オーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語った。
「私はそんなことになるとは思わないが、先のことは分からないよ」
「2016年にまさかああいうことになるなんてまったく予想していなかった。だが、突然ニコから電話があったんだ」
■ハミルトンはメルセデスに満足している
ヴォルフは、ハミルトンが将来的に音楽やファッションなどの方面でも自分の才能を発揮したいと語ったことに関連づけながら次のように続けた。
「現在彼はロサンゼルスにいるんだ。あそこは、彼がやっているほかのすべての活動からすれば危険な地域だよ」
「だが、私は彼が来年(2019年)もクルマに乗っているはずだと思っているよ」
そう語ったヴォルフは、次のように付け加えている。
「我々は彼に満足しているし、彼も我々と一緒であることに満足しているからね」