メルセデスAMGの非常勤会長ニキ・ラウダが、2017年にルイス・ハミルトンのチームメートを務めたバルテリ・ボッタスは非常にいい仕事をやってのけたと語った。
■メルセデスAMGから突然の指名を受けたボッタス
2016年に自身初のF1ドライバーズタイトルを獲得したニコ・ロズベルグが突然F1引退を発表したことから、メルセデスAMGとしては急きょ2017年に向けてその後任ドライバーを探さなくてはならなくなった。
そこで白羽の矢が立てられたのが2013年のF1デビュー以来、ウィリアムズ一筋でF1キャリアを歩んできていたフィンランド人ドライバーのボッタスだった。
■ボッタスではメルセデスには役不足?
そのボッタスは2017年シーズンには3勝をあげ、ハミルトン、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に次ぐドライバーズランキング3位でメルセデスAMGでの初シーズンを終えている。
だが、F1関係者の中には、メルセデスAMGはボッタスではなく、例えばフェルナンド・アロンソのようにもっと名の通ったスタードライバーを獲得すべきだったという声があるのも事実だ。
■ボッタス獲得は正しい判断だったとラウダ
しかし、かつて3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語った。
「ボッタスと契約するという決断は正しかったよ」
「私はニコが引退を決めた理由は知らない。だが、ハミルトンは、もう彼に勝つのはほぼ不可能なレベルにまで到達しているよ」
「今シーズンのクルマは乗りこなすのが楽なものではなかったが、それでも彼はミスを犯すこともなく素晴らしいレースをしてみせた」
そう語ったラウダは、その最強ハミルトンのチームメートとして、ボッタスはいい仕事をしてみせたと次のように付け加えた。
「ボッタスはルイスの後押しとなるいい仕事をやったよ。バルテリももう少しいいパフォーマンスを発揮することができるはずなんだが、クルマがあまり運転しやすいものではなかったし、彼もあれ以上クルマの力を引き出すことができなかったんだ」