フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、キミ・ライコネンは2018年でF1キャリアを終えることになるかもしれないと語った。
■2月22日に2018年型車をお披露目するフェラーリ
2017年F1シーズン前半はメルセデスAMGのルイス・ハミルトンと互角以上の戦いを見せたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だが、結局シーズン後半にはハミルトンに差を広げられてドライバーズランキング2位で終えてしまった。
フェラーリはコンストラクターズランキングも2位で、2016年からはひとつ順位を上げたものの、2017年も最強チームであるメルセデスAMGの牙城を崩すには至らなかった。
そのフェラーリは、2008年以来10年ぶりのコンストラクターズタイトル、2007年のライコネン以来9年ぶりとなるドライバーズタイトル獲得を狙う2018年型F1マシンを2月22日にオンラインでお披露目することを発表している。
フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは、「非常に感情的」であるベッテルも2017年シーズンに犯したミスから学ぶところがあったはずだと考えており、2018年にはタイトル獲得も可能だろうと期待を寄せている。
■力を示すことができなければライコネンに2019年はない
マルキオンネはその一方で、38歳となったライコネンに関しては2018年が最後のF1シーズンになるかもしれないと警鐘めいた発言を行っている。
ライコネンは2017年のドライバーズランキングは4位で終えている。だが、チャンピオンのハミルトンからは158ポイント、チームメートのベッテルにも112ポイント差をつけられてしまっている。
F1関係者の中には、そんなライコネンと2018年の契約を延長したことが信じられないとコメントしている者もいる。
「彼が走るのを見るのがうれしいときもあるが、ほかのレースでは彼がどこにいるのか分からない」
イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったマルキオンネは数名の若手F1ドライバーに言及しながら次のように付け加えた。
「彼が自分の力を示すことなく来年でキャリアを終えることになれば残念だね。周りには(シャルル)ルクレール、(マックス)フェルスタッペン、そして(アントニオ)ジョビナッツィのような素晴らしいタレントがいるしね」