ウィリアムズのシートを争っているセルゲイ・シロトキンのスポンサーが「チャンスはある」と主張した。
■ウィリアムズは1月まで決定見送り
現時点ではほぼ全チームの2018年ドライバーラインアップが確定しているが、ウィリアムズのひとつのシートだけがまだ空席となっている状況だ。
そのシートをめぐっては、8年ぶりのF1復帰を目指すロバート・クビサと2017年はルノーの控えドライバーを務めていたシロトキンの争いに絞られたと見られている。
先週の時点では、クビサがシート争いから脱落し、シロトキンが2018年にはランス・ストロールのチームメートとなることが確定したようだとうわさされ、ロシアのメディアは15日(金)にもそれが正式に発表されるだろうと報じていた。
ところがその後、ウィリアムズは来年の1月まで決定を先送りにすることを明らかにしている。
■シロトキンの背後にはロシアの有力ビジネスマン
シロトキンはロシアのドライバー育成プログラムであるSMPレーシングの支援を受けており、最近のうわさではもしシートを確保できればウィリアムズに1500万ユーロ(約20億円)もの資金を持ち込むことを約束しているようだ。
SMPレーシングはロシアのSMP銀行がスポンサーとなって展開されているプログラムだが、そのSMP銀行のオーナーであるボリス・ロッテンベルグはウラジーミル・プーチン大統領とも関係があるロシア有数のビジネスマンとして知られている。
■シロトキンはクビサより速い
そのロッテンベルグは地元ロシアのメディアに対し、シロトキンのシート問題について次のように語った。
「私は先走って話をするのは決して好きではないんだ」
「サッカーみたいなものだよ。ただ、次の試合は勝ちたいと言えるだけだ」
「我々はみんなが期待をしているし、できることはすべてやろうとしている。だが、我々だけで決められることではない。重要なことは、彼ら(ウィリアムズ)が我々のことを理解しているということだ。だが、いずれにしてもセルゲイはF1に上がるにふさわしいよ」
そう述べたロッテンベルグは次のように付け加えた。
「彼はライバルを打ち負かし、クビサよりも速さを示したし、ストロールとも互角だ。だから、今我々には彼をF1カーに乗せるチャンスがある」