レッドブルのダニエル・リカルドが、2017年シーズンのF1第17戦アメリカGPでトロロッソからF1デビューを飾り、2018年もフルタイムドライバーとなることが決まったブレンドン・ハートレイについて語った。
オーストラリア出身のリカルドと、おとなりのニュージーランド出身のハートレイはどちらも1989年生まれで現在28歳だ。実はこの2人は以前レッドブルの育成ドライバーとして2010年にはチームメートとしてワールドシリーズ・バイ・ルノーに参戦していたこともある。
だが、そこで成果をあげてその後F1デビューにこぎつけたリカルドとは逆に、ハートレイはパフォーマンス不足とみなされてレッドブルから契約を解除されてしまっていた。
「ブレンドンの場合、(F1デビューの)決定的な要因となったのは忍耐力だったと思うよ」
『Sport Express(スポルト・エクスプレス)』にそう語ったリカルドは、次のように続けた。
「彼はもともとレッドブルに所属していた。そして去った後はいろんな違うシリーズに出ていた。クラシックカーなども含めてね。彼は常にまた返り咲こうと頑張っていたよ」
「彼は常にいろんな人たちに電話をかけ、しつこく迫っていたんだ。僕にチャンスをくれ、運転させてくれ、とね。そして、結果が伴うようになってから、それがいい方向に動き始めたようだ」
「彼はすべてを独力でやってきた。彼には金持ちの家族もいなければ、何も持っていないんだ。彼は自分自身でチャンスを生み出してきた。そしてレッドブルはそれを評価し、2度目のチャンスを彼に与えたんだ」
ポルシェチームから参戦したWEC(世界耐久選手権)でチャンピオンに輝き、ついにF1ドライバーとなる夢を現実のものとしたハートレイについて、リカルドはF1でもやっていけるはずだと次のように付け加えた。
「今では彼はかなり成熟してきているし、プレッシャーにも対応できるはずだと僕は思うよ」