2016年にF1初参戦したアメリカのハースだが、当面の間チームの規模を拡大する計画は棚上げにするつもりだという。
■2年目に確実に進歩を遂げたハース
初参戦の2016年には全11チーム中8位となったハースだが、参戦2年目の方がより厳しい戦いを強いられることが多いというジンクスがある中、2017年もマクラーレンとザウバーの上となるランキング8位で2年目のシーズンを終えている。
だが、2016年は合計29ポイントにとどまった獲得ポイントも2017年には47ポイントに増え、7位のトロロッソとは6ポイント、6位のルノーとも10ポイントという差に縮めてきている。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも、2017年には予想以上の成果を上げることができたと考えている。
「我々がすべてのエリアでこれほど安定しているとは予想していなかったよ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。
「1年目を終えて、どういうレベルを達成しなくてはならないのかということが分かってきた。だが、すべて期待通りに行うことができたよ」
■チーム規模拡大は今後の情勢次第
現時点では小規模なプライベートチームであるハースだが、近い将来大規模な投資を行ってチーム規模を拡大するような計画はないようだ。
シュタイナーは、新F1オーナーであるリバティ・メディアが今後F1チームの予算に上限を設けることも検討していると伝えられており、今後のチーム規模拡大を考えるにあたってはもう少し状況を静観すべきだと次のように語った。
「チームを拡大し続ける前に、我々としては予算制限がどういうレベルになるのかを知る必要がある。今チームを拡大し、2021年になったらまたスタッフを減らすというようなことになれば意味がないからね」