ウィリアムズが今週の金曜日(15日)に2018年にランス・ストロールのチームメートとなるドライバーを発表することになると報じられている。
現時点では全20チーム中19チームではすでに2018年のドライバーラインアップが確定しており、唯一決まっていないのがウィリアムズの1つのシートだ。
■クビサはシート争いから脱落?
最近まで、そのシートを獲得することになるのは2011年のシーズン開幕前に起きたラリー事故で大けがを負い、その後7年間にわたってF1復帰のために努力を重ねてきたポーランド人ドライバーのロバート・クビサだと言われていた。
だが、最新の情報によれば、2017年にルノーの控えドライバーを務めたロシア出身のセルゲイ・シロトキンが有力な対抗馬として注目されてきている。
ロシアのドライバー育成プログラムであるSMPレーシングに所属するシロトキンは、もしシートが獲得できればウィリアムズに約1,500万ドル(約17億円)ものスポンサー料を持ち込めるものと考えられている。
さらに、2017年のF1最終戦アブダビGPの翌週にヤス・マリーナ・サーキットで行われた公式テストにおいては、クビサよりもシロトキンの方が速いタイムを刻むことができていた。
■15日に正式発表が行われるとロシアのメディア
そして、ロシアの『Tass(タス通信)』がこのほどウィリアムズが15日(金)に来季のドライバー体制を正式に発表することになったと報じた。
さらに、ロシア自動車連盟会長のイゴール・エルミリンは『Sportbox(スポルトボックス)』に次のように語っている。
「ロシアのモータースポーツファンは誰もが間もなくシロトキンとウィリアムズに関する知らせを聞くことを非常に期待している」
「私が理解している限り、話し合いは進展しており、セルゲイのマネジャーとSMPレーシングはともに懸命に取り組んでいる」
■クビアトのリザーブ起用も?
最新のうわさによれば、現時点ではクビサは完全にウィリアムズのシート争いから脱落しており、シロトキンが最有力候補に浮上。そして一時は完全にチャンスが消えたものと考えられていた元トロロッソのダニール・クビアトが“プランB”として検討されているという。
クビアトに関しては控えドライバーとしてウィリアムズと契約を結ぶのではないかともうわさされている。
「理想的にはこの2人のドライバーがチームに加わって欲しいものだ。だが、残念ながらそれは非現実的だ」
そう語ったエルミリンは次のように付け加えている。
「いずれにせよ、2人ともウィリアムズ、あるいはほかのチームにおいてレースドライバーを務めるだけの価値を持っているよ」