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メルセデス首脳、すでにボッタスの後任を検討とのうわさを否定

2017年12月12日(火)18:42 pm

メルセデスAMGではすでに2019年にバルテリ・ボッタスの後任を務めるドライバーを決めているのではないかとのうわさがささやかれている。

だが、メルセデスAMGを率いるエグゼクティブディレクターのトト・ヴォルフがそうした推測を否定した。

■1年の契約延長しか獲得できなかったボッタス

2016年シーズン後に突然ニコ・ロズベルグが引退したことを受け、ウィリアムズから急きょ引き抜かれてルイス・ハミルトンのチームメートとなったボッタス。メルセデスAMGでの初年度となった2017年シーズンには3勝をあげ、ドライバーズランキングは3位で終えている。

ドライバーズランキング2位の座はフェラーリのセバスチャン・ベッテルに奪われたものの、突然の移籍であったことを考えればボッタスも十分に及第点がつけられる活躍を見せたと言えるだろう。

2017年には1年契約でメルセデスAMGに迎え入れられたボッタスだが、当然ながら2018年以降は長期契約を結ぶことを望んでいた。しかし、メルセデスAMGではボッタスとはまた2018年の1年間だけの契約更新しかしていない。

当初、それはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、もしくはフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)を2019年に獲得することを考えているのではないかとのうわさもあった。だが、ベッテルは2020年までフェラーリとの契約を延長。アロンソもハミルトンとの関係などを考えればあまり有力な候補とは目されていない。

■ボッタスを全力支援するとヴォルフ

そうした中、2019年にボッタスに代わってメルセデスAMGのシートに座るのはメルセデス所属ドライバーであり、今季はフォース・インディアでランキング8位となる活躍を見せたエステバン・オコンになるのではないかとのうわさがささやか初めている。

だが、こうしたうわさについて質問されたヴォルフは、ボッタスの母国フィンランドの『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』に次のように語った。

「エステバンは我々のドライバーの一員だからもちろん構想には入っているよ。だがチームは全力でバルテリを支援している」

「もし我々がほかのドライバーの検討を始めたりすれば、バルテリは感情的な面において100%ではいられなくなってしまうだろう」

「取締役からチームメンバー全員に至るまで、我々全員がバルテリに成功して欲しいと考えているのは確かだよ」

昨年までボッタスのマネジメントチームの一員でもあったヴォルフはそう主張すると次のように付け加えた。

「ルイス同様、彼が我々のドライバーなんだ。ほかのドライバーのことなど考えていないよ」

■ボッタスにはすべてが備わっている

ヴォルフはさらに、突然ウィリアムズから移籍してきたにもかかわらず、ボッタスはすぐにメルセデスAMGに溶け込んでいい仕事をやってみせたと語り、次のように続けた。

「バルテリには、彼がルイスに負けた週末では何が足りなかったのかということを理解する必要があるだけだ。その一方で、例えばソチ(ロシアGP)のときのように、彼がチームメートを上回った週末に見せた自分の強みを理解する必要もある」

「彼にはすべてが備わっているよ。彼には全体のパッケージをひとつにまとめることが必要なだけさ」

ボッタスにとって2018年の最大の目標は、チームメートであり通算4回F1チャンピオンの座についたハミルトンとの差をいかに縮め、あるいは追い抜くかということになるのは間違いないだろう。

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