2017年シーズンに通算5回目となるF1ドライバーズタイトル獲得を逃したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が、“最悪”だったのは第8戦アゼルバイジャンGP決勝での自分の行為だったと認めた。
シーズン前半はベッテルがライバルのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)をポイントでリードしていたものの、中盤から後半にかけてフェラーリのF1マシンに信頼性の問題が多発したこともあり、結局最終戦を待たずに第18戦メキシコGPでハミルトンのタイトル獲得が確定するという展開となってしまった。
■バクーでは無用なことをしてしまった
しかし、ベッテルはタイトル争いの転機となってしまったのは、セーフティカー先導中に冷静さを失い、わざとハミルトンのクルマに自分のクルマをぶつけるという暴挙に出てしまったアゼルバイジャンGP決勝だったと認めている。
バクー市街地コースで開催されたアゼルバイジャンGP決勝で自分が犯したミスについて、ベッテルはイタリアの『Mediaset(メディアセット)』に次のように語った。
「最悪の瞬間はバクーだったよ」
「僕が無用なことをしてレースをだめにしてしまったんだ」
「シンガポールと日本でもうまくいかなかった。だけどそれとは違っていたよ。だってあれは自分にはどうしようもないことだったからね」
■今後はもっとうまくやれるようにしたい
結局、ハミルトンに自分が持つ4回のF1チャンピオンという記録に並ばれてしまったベッテルだが、ハミルトンはそれにふさわしいドライバーだと認めている。
「彼の能力とスピードには疑う余地もないよ。彼はすごく速いし、ミスもほとんど犯さないんだ」
そう語った30歳のベッテルは、2017年に得られたこともあると次のように付け加えた。
「今では以前とは違う考え方、あるいは少しばかり賢い考え方ができるようになったよ。それによってもっとうまくやれるようになるんじゃないかと期待しているよ」