キミ・ライコネン(フェラーリ)が、数年後に次世代F1カーが登場するまでは、2017年にF1新オーナーとなったリバティ・メディアの仕事を判断するつもりはないと語った。
■トップチームとの確執も生じ始めたリバティ・メディア
10月末に2021年以降に導入する新F1エンジンルール案を提示したリバティ・メディアだが、それに反対するフェラーリやメルセデスは2020年限りでのF1撤退を示唆し、ゆさぶりをかけるといった状況となっている。
リバティ・メディアがオーナーとして初采配(さいはい)を振るった2017年のF1だが、投資額が増加したこともあり、最終的なF1の収益金は昨年よりも下がってしまったことが明らかとなっている。
だが、リバティ・メディアでは2017年のF1観客数は昨年よりも増加したと反論、自分たちの行っているF1改善対策は今後実を結ぶことになると主張している。
■評価できるのは2021年以降だとライコネン
こうした状況について質問を受けたライコネンは、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。
「彼ら(リバティ・メディア)は(F1を)よりよいものにし、分かりやすく、もっとみんなが参加できるものにしようとしている」
「だけど、僕たちが彼らの参入による効果を本当の意味で理解できるのは、新しいレギュレーションが導入される数年後(2021年)のことだろうね」
「僕は、彼らはかなり努力していると思うし、みんなの声に耳を傾け、正しい質問を行っていると思う」
そう述べたライコネンは、次のように付け加えた。
「僕は新しいF1カーを手にしたときに、それがうまくいったのかどうかが分かるだろうと思うよ」