2017年シーズンからF1新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、母国アメリカでのF1レースを今後もっと増加させたいとの考えを持っている。
■リバティ・メディア関係者がマイアミを下見との報道
そして、現在テキサス州オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催されているF1アメリカGPに加え、アメリカ国内で行われる2つめのグランプリ開催候補地として絞り込まれてきたのは、どうやらマイアミのようだ。
リバティ・メディアは、これまでにも今後F1を開催する可能性があるアメリカの都市として、ニューヨーク、ラスベガス、そしてマイアミの名前を挙げていた。
そして、最近『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』紙が報じたところによれば、F1のマーケティング責任者を務めるショーン・ブラッチスを始めとするF1の重役やエンジニアたちが11月にマイアミ市長と会い、2020年にF1を開催する方向での調整に入ったようだという。
■マイアミ側も実現を希望
『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』には、マイアミで映画や文化を担当する行政官であるビンセント・ベタンコートなる人物の次のようなコメントが紹介されている。
「それ(F1)は自動車レースのスーパーボウル(NFLの決勝戦)のようなものだ」
「できることなら実現させたいね」
「彼らは自分たちのサーキットエンジニアたちをここに派遣して市街地を下見させた。我々もそれがうまくいくのか、そして実際にそれを実現するために彼らに必要とされるのは何なのか、様子を見る必要がある」
そう語ったベタンコートは、次のように付け加えている。
「私は、ボールはほとんど彼らのコート内にあると思っているよ」
そのボールをリバティ・メディアがどう打ち返すのかに今後注目が集まることになりそうだ。