かつて7度F1王座についたミハエル・シューマッハは、今週行われたFIA(国際自動車連盟)主催の式典に参加したかったことだろう。
シューマッハと親しい人物たちがそう口をそろえた。
F1統括団体であるFIAはF1殿堂を発足させ、今週その式典が初開催された。
その式典では過去のF1チャンピオンらの殿堂入りが発表されたが、もちろんその中にシューマッハの名前もあった。
FIAの会長を務めるジャン・トッドは、かつてフェラーリのチーム代表時代に一緒に戦ったシューマッハがこの場にいないのはさびしいとドイツの『Bild(ビルト)』に次のように語った。
「今夜ここで彼に会いたかったよ。ミハエルは今も戦い続けている」
2013年12月に起きたスキー事故で脳に損傷を負ったシューマッハは今もリハビリが続けられているものの、その容体などについての情報は全く伝えられていない状況だ。
そのシューマッハのマネジャーを務めるザビーネ・ケームもFIAの式典に顔を見せていたが、コメントを求められると次のように語った。
「本来ならばミハエルがここに姿を見せるべきだということは全員分かっていますし、間違いなく彼もここに来たかっただろうと思っています」
「彼は常にここにいるみなさんに対して敬意を抱いていましたし、非常に誇りに感じたことだろうと思います」
4日(月)の夜にパリで行われたF1殿堂式典には、殿堂入りを果たした元F1ドライバーたちが集結。
現役ドライバーではフェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトン、キミ・ライコネンがこの栄誉を手にしているがこのうちアロンソとベッテルが式典に参加していた。