フォーミュラEシリーズの最高経営責任者であるアレハンドロ・アガグが、フェラーリが近いうちに自分たちのシリーズに加わる可能性はあまりないだろうと語った。
最近、フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネがF1の新オーナーとなったリバティ・メディアが示した今後の方向性に対して納得できないとして2020年限りでF1から撤退することもありえると警鐘を鳴らした。マルキオンネはその際、ほかにもフェラーリとしてレースを行うところはあるとも示唆していた。
母国スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』から、マルキオンネが示唆したのはフォーミュラEのことだと思うかと質問されたアガグは次のように答えた。
「そうであれば素晴らしいね」
「だが、私が思うに、今の時点では彼らにとってそれは非常に大きな文化的方向転換になるんじゃないかな」
「マルキオンネも(フォーミュラEに)注目しているとは言ったが、それはフェラーリではなく多分マセラティのことだと思うよ」
「だが、私はこれまで一度も彼と話をしたことはないんだ。またすぐにそうすることになるとも思っていないよ」
そう語ったアガグは、アメリカのテスラ社が製造販売している電動スポーツカーを引き合いに出しながら次のように付け加えた。
「新型テスラ・ロードスターが0-100kmを1.9秒で達成するのを目にした。フェラーリにはそういうものは何もないからね」