マクラーレンが2018年に新スポンサーを獲得することになるかもしれない。
長年タイトルスポンサーを務めていたボーダフォンと2013年限りで決別して以来、マクラーレンはこれまでタイトルスポンサーなしで4年間を戦ってきている。
だが、2017年シーズン序盤にはブラジルの石油会社ペトロブラスが今季限りでウィリアムズのスポンサーを降り、2018年にはマクラーレンに移るのではないかとのうわさがささやかれていた。
そして、2017年のF1最終戦が行われた先週末のアブダビでそのうわさがさらに強くささやかれるようになった。
■ノリスのF2参戦がひとつのカギに
アブダビにおいてマクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスが2018年にはマクラーレンの控えドライバーを務めながら、カーリンからF2選手権に参戦することが発表された。ノリスについては日本のスーパーフォーミュラも候補としてうわさされていたが、結局来季はF2で戦うことが確定している。
イギリスのレーシングチームであるカーリンはかつてセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)やダニエル・リカルド(レッドブル)などが所属していたことでも知られており、2017年はノリスがカーリンでヨーロッパF3タイトルを獲得している。
そして2018年にカーリンでノリスのチームメートを務めることになるのがペトロブラスの支援を受けるブラジル人ドライバーのセルジオ・セッチ・カマラだ。
ブラジルのテレビ局はアブダビから、セッチ・カマラ、ペトロブラス、そしてマクラーレンが2018年に向けて契約を結ぶことになるだろうと伝えたという。
■2社と契約したとマクラーレン
そうしたうわさを裏付けるかのように、マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンもアブダビで次のようなコメントを行っている。
「商業的には、我々はうまくQ4に進めたよ」
「我々はまだ発表はしていないものの、2社とスポンサー契約を結んだよ。来年のマクラーレンのレースカーには素晴らしいブランド名が表示されると考えてもらってかまわないと思うよ」
伝えられている情報からすれば、ペトロブラスとの契約はボーダフォンに代わるようなタイトルスポンサーというレベルではなさそうだ。だが、ホンダのワークスPUをあきらめてルノーからPUを購入するという選択を行ったマクラーレンとしては、のどから手が出るほど新たなスポンサーが欲しいのは間違いないだろう。