F1オフィシャルタイヤのピレリは、2018シーズンから2種類のタイヤを増やし、合計7種類のスリックタイヤを導入すると発表した。この7種類は、虹(レインボー)の全ての色を使って7色で表現する。
また、F1アブダビGP後の火曜日と水曜日に行われるシーズン後テストでは、全チームが初めてニュータイヤのテストを実施することになる。
■ピンクタイヤは「ハイパーソフト」と命名
ピレリはすでに2018シーズンから今よりもさらに軟らかいピンク色のタイヤを導入すると発表しており、そのネーミングに「メガソフト(MEGASOFT)、エクストリームソフト(EXTREMESOFT)、ハイパーソフト(HYPERSOFT)」の3候補を挙げてSNS(Facebook、Twitter、Instagram)でも投票ができるようにしていた。
この投票にはF1ドライバーのルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、マックス・フェルスタッペンやロス・ブラウンなどF1界の人物も参加し、ファンに投票を呼びかけていた。結果、全世界から156,000件もの回答や案が出たという。
そして23日、ピレリは最も軟らかくてグリップ力が高いピンク色のタイヤを「ハイパーソフト」にすると発表した。このネーミングは62%にあたる3万人のフォロワーが選んだという。2015年には同じく一般投票により「ウルトラソフト(パープル)」というネーミングが選ばれていた。
■スーパーハードもオレンジ色で登場、ハードはアイスブルー色に
ピレリはさらにもう1種類、“最も硬いタイヤ”を導入する。2018年はチームやドライバーからの要求を受けて全体的にコンパウンドが軟らかくなる方向のため、最も硬く耐久性のある“保険用”タイヤとして、オレンジ色の「スーパーハード」を発表した。これはタイヤの安全性を担保することが目的だ。
これにより2番目に硬いタイヤとなる「ハードタイヤ」は、現在のオレンジ色から新色アイスブルーへと変更になる。これまでブルーは「フルウェットタイヤ」を意味する色として使われてきたが、ドライタイヤにも新色としてアイスブルーが導入されることになった。
■F1タイヤ2018:ドライタイヤ(2種類追加、計7色)
ハイパーソフト:ピンク(New)
ウルトラソフト:パープル
スーパーソフト:レッド
ソフト:イエロー
ミディアム:ホワイト
ハード:アイスブルー(新色:現オレンジ)
スーパーハード:オレンジ(New)
また、雨用タイヤについては色や種類の変更はないものの、2018年に向けて技術的な改善はされるという。
■F1タイヤ2018:雨用タイヤ(変更なし)
インターミディエイト:グリーン
フルウェット:ブルー
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— Pirelli Motorsport (@pirellisport) 2017年11月23日