2018年にトロロッソのフルタイムドライバーとなることが決まったブレンドン・ハートレイが、ホンダPU(パワーユニット)で走るのが楽しみだと語った。
WEC(世界耐久選手権)でポルシェチームの一員として今季の王座を手に入れたハートレイだが、第17戦アメリカGP、第18戦メキシコGP、第19戦ブラジルGPとここまで3レースに出走したF1ではすべてルノーPUの交換による大幅なグリッド降格ペナルティーを受け、決勝でもメキシコとブラジルをトラブルによるリタイアに終えるという結果に終わっている。
■ホンダと共にいい結果を残せるはず
ある意味ではさんざんなF1デビューを飾ったハートレイだが、2018年からトロロッソがホンダPUを搭載することついてはまったく心配などしていないと主張している。
「直近の2レースでは今の(ルノー)エンジンの信頼性はまったくなかったと思っている」
ロシアの『Championat(カンピオナ)』にそう語った27歳のハートレイは次のように付け加えた。
「それと同時に、僕はホンダと一緒にやるのは僕自身にとってもチーム全体にとっても素晴らしいチャンスになるし、すごくいい結果を残せるだろうと確信しているよ」
■クビアトのことにはコメントできない
一方、『Championat(カンピオナ)』はロシアのメディアだけに、ロシア出身F1ドライバーであるダニール・クビアトのシートを奪ったハートレイに対して、そのことに関する質問を浴びせかけた。
ニュージーランド出身のハートレイはほほ笑みを浮かべながら、「現時点では、僕はロシアではあまり人気がないと思っているよ」と答え、次のように続けた。
「だけど、まじめな話、僕にはコメントはできないな。僕が決定を下したわけじゃないし、F1ではこうした決断をするのは簡単なことではないことも分かっているからね」
「すごく難しい質問だよ。だけど僕に言えることは、ここで2度目のチャンスをつかめたことをうれしく思っているということだけさ」
■2018年にはホンダとともに2度目のチャンスを生かせるか?
ハートレイはかつて2006年にレッドブルの育成ドライバーに加わった経験を持っている。だが、成績が思わしくなかったことから2010年7月に契約を解除されていた。
その後WECでの活躍が再びレッドブルの目にとまって念願のF1ドライバーとなったわけだが、これはレッドブルのこれまでのドライバー人事を考えれば、かなり異例のことだと言えるだろう。
2度目のチャンスを生かしたハートレイが、トロロッソで2度目のチャンスにかけるホンダとともに来季どういう活躍を見せるのか、いやでも注目を集めることになりそうだ。