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F1ブラジルGPの本当の主役はベッテルではなくハミルトン

2017年11月15日(水)16:48 pm

先週末に行われた今季のF1第19戦ブラジルGPでは、2番グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が最初のコーナーでポールシッターのバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)を追い抜き、そのまま先頭でチェッカーフラッグを受けて今季5勝目を達成した。

●【決勝結果】F1ブラジルGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■2018年はタイトルを狙うとベッテル

今季のF1ドライバーズタイトル争いはライバルのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に敗れてしまったものの、ベッテルはブラジルで勝利を得た後、イタリアのラジオ局『RAI』に次のように語った。

「ブラジルは僕たちにとって素晴らしい日になったよ」

「アブダビ(最終戦/26日決勝)でもいい結果を残せることを期待しているし、来年はF1タイトルを獲得したいね」

■本当ならハミルトンに勝てなかっただろうと前フェラーリ会長

だが、2018年もフェラーリがタイトルをとるのはかなり難しいだろうと考えている者もいる。

そのひとりは、2014年までフェラーリ会長を務めていたルカ・ディ・モンテゼモーロだ。当時フェラーリの親会社であったフィアット・クライスラーの最高経営責任者であるセルジオ・マルキオンネによってその座を追われた経緯を持つモンテゼモーロは『Radio Capital(ラジオ・カピタル)』に次のように語った。

「私もフェラーリの(ブラジルGPでの)勝利を喜んでいるよ」

「財政学や経済学とは違ってスポーツというものは精密科学ではない。そのことについて語るのは簡単だが、勝つのは大変なことなんだ」

そう述べた70歳のモンテゼモーロは、次のように付け加えた。

「フェラーリはいいシーズンを送った。だが、残念ながらタイトルを勝ち取ることはできなかった。そして、私はブラジルでもハミルトンが勝っていただろうと思っているよ。もし彼がポールからスタートしていたらね」

■本当の主役はハミルトンだったとブリアトーレ

ブラジルGPでは予選Q1でハミルトンがクラッシュしてノータイムに終わるというハプニングが発生。ハミルトンは決勝をピットレーンからスタートすることになった。

だが、ハミルトンはそこから猛チャージをかけ、最終的にはあと一歩で表彰台に手が届くところにまでばん回し、4位でレースを終えている。

かつてベネトンやルノーのチーム代表を務めていたことで知られるフラビオ・ブリアトーレも、モンテゼモーロ同様、本当ならベッテルはハミルトンには勝てなかっただろうと次のように語った。

「フェラーリが勝てて誰もが満足している。だが、主役(ハミルトン)がいなかったことを忘れてはならないよ。そして我々は全員、彼がばん回を果たしたのを目にしたんだ」

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