レッドブルでは2019年以降どのメーカーのPU(パワーユニット)を搭載するのかをすでに決めているのかもしれない。
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■フェルスタッペンがレッドブル残留を決めた理由は?
今季序盤、レッドブルの若きエースであるマックス・フェルスタッペンは、搭載するルノーPUの信頼性不足、パフォーマンス不足にいら立ちを募らせ、うわさでは契約を中途解除してフェラーリへ移籍する道を探っているようだと言われていた。
ところが、レッドブルとルノーの関係が2018年シーズンで最後となることが明らかとなり、さらに来年からジュニアチームのトロロッソがホンダPUを搭載することが決まってからフェルスタッペンの動きに変化が見られるようになり、契約を中途解除するどころか、レッドブルとの契約を2020年まで延長したことが明らかとなった。
こうしたことから、レッドブルでは2019年以降に搭載するPUについて、すでに具体的な方向性が定まっており、それがフェルスタッペンに来年からさらに3年間レッドブルにとどまることを決意させた要因となったのではないかと考えている者もいるようだ。
■自分たちの考えは決まっているとマルコ
事実、レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し次のように語っている。
「我々がやろうしていることはかなりはっきりとしているよ」
今後レッドブルが搭載する可能性があるPUメーカーとして考えられているのは来季からタイトルスポンサーを務めることになっているアストンマーティンを始め、ポルシェ、そして来季からジュニアチームのトロロッソにPUを供給するホンダだ。
しかし、アストンマーティンとポルシェに関しては、仮に今後PUサプライヤーとしてF1に参入するにしても、それは新ルールが導入される2021年以降のことだと考えられている。
そうなると、2019年から2020年にかけての現実的な選択肢としてはホンダが最有力候補ということになりそうだ。
■エンジンさえよければもっと勝てるとフェルスタッペン
実際にどうなるのかはもちろんまだ分からない。だが、前戦F1メキシコGPで今季2勝目をあげたフェルスタッペンがかなり前向きなコメントを行っているのは確かだ。
今季の第19戦F1ブラジルGP(12日決勝)が開催されているインテルラゴスでフェルスタッペンは次のように語った。
「こういうふうに言っておこうか」
「僕にとって一番重要なのはクルマだよ。すごく強力なエンジンがあればどんなドライバーだって勝てるものさ。そして僕たちにはそれがない。だけど、それでも僕らはレースで勝てているんだ」