レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1の金曜フリー走行を廃止するのはよいことだとは思えないと語った。
■年間レース数増加対策として金曜フリー走行廃止案が浮上
今季からF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、今後アメリカ国内でのレースを増やすなど、現在よりも年間のF1レース数を増加させたいという意向を持っている。
最近、リバティ・メディアによってF1モータースポーツ責任者に指名された元有名F1エンジニアのロス・ブラウンは、レース数を増やすにあたってF1チームの負担を増大させないようにするために金曜フリー走行を廃止し、F1を土曜日と日曜日の2日間で実施する案も検討されていることを明らかにしていた。
■F1が土日開催となってもチームの負担軽減にはつながらない
だが、ホーナーは現在の年間20レースや21レースですでに飽和点に到達していると考えている。
「明らかに、彼ら(リバティ・メディア)はもっとレースを増やすためのスペースを広げようとしている」
「あまりにも多くの章があれば、いい本だって読むのが大変になるよ」
「それに、2日間だけのためにメキシコあるいはオーストラリアまで長旅をすることになる。さらに、金曜日は主催者にとってはもっと多くのファンをこのスポーツに呼び込むチャンスでもあるんだ」
ホーナーはさらに、テストが厳しく制限されている現在にあって、金曜日に練習走行ができなくなるのはチームにとって別の意味での負担が増すことにもつながるだろうと次のように付け加えた。
「多分、知らず知らずのうちにコースでの走行準備を行うためのシミュレーションにさらに大きなプレッシャーがかかってくることになるだろう。私はそれによってチーム間のバランスがうまく保たれるようになるとは思えないよ」