NEXT...F1開催スケジュール

アロンソ「コースリミット問題は簡単には解決できない」

2017年11月02日(木)16:44 pm

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、F1レースでしばしば問題となる「コースリミット」に関して、サーキットを改修するというような単純な対策で解決するのは難しいとの考えを示した。

■コースリミット違反でペナルティーを科されたフェルスタッペン

今季のF1第17戦アメリカGP決勝では、ファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がキミ・ライコネン(フェラーリ)をオーバーテイクして3位表彰台をゲットしたかに思われた。

ところが、その後フェルスタッペンに5秒加算ペナルティーが科されてしまい、フェルスタッペンは4位に落ちて表彰台を逃すことになってしまった。

フェルスタッペンにペナルティーが与えられた理由は、ライコネンを追い抜く際にフェルスタッペンが「コースリミット」と呼ばれる白線を越えて4輪すべてをコース外にはみ出させてコーナーをショートカットしたためだった。

■コース外をグラベルにすれば解決?

この「コースリミット」に関しては以前からドライバーには不評を買っていたものだが、アメリカでのフェルスタッペンの一件で、またその問題に関してもさまざまな意見が飛び交う状況となっている。

アメリカでペナルティーを科せられてしまった当事者のフェルスタッペンは、コースをはみ出したドライバーがそれによって利益を得られないようにサーキットの構造を変えてしまうのが一番の解決法だろうと考えている。

フェルスタッペンがコースをはみ出した部分はアスファルト舗装されていたため、フェルスタッペンはそのままスピードが低下することなくライコネンの前に出ることができていた。もし、その部分が滑りやすい芝生や小石が敷き詰められたグラベルになっていれば、当然コースをはみ出したクルマが利益を得ることはできなくなるわけだから、コース外を全部グラベルにしてしまえばこういう問題も起きなくなるはずだと主張している。

「芝生かグラベルにしてしまおうよ。そうすれば縁石を乗り越えて横切るようなまねはできなくなるからね」

そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。

「例えば、鈴鹿ではこういう問題は抱えないんじゃないかな? 僕は、解決策はすごく単純だと思うよ」

■F1以外のカテゴリーのことも考える必要あり

多くのドライバーがこのフェルスタッペンの意見に賛同する一方、FIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングは先週末に行われた第18戦メキシコGPでのドライバー連絡会議において、そうした対策は別の問題を生む可能性もあるとの説明を行ったと伝えられている。

アロンソも、週末にF1だけがレースを行うのであればまだしも、サポートレースがいくつか催されている現在の状況においては単純にグラベルを設置すればすむという問題ではないと次のように語った。

「ポルシェカップとかF2のようなレースによってサーキット全体がかなり汚されてしまうだろうと思うよ」

「そうなったら僕たちが走る番になったときにきれいな路面を保つのがものすごく困難になるだろうね」

「僕たちも、こういうパーマネントサーキットで行われるのはF1だけではないということを考える必要があると思う。MotoGPだって行われるし、彼らの場合はまったく違う安全対策も必要となるからね」

アロンソはそう語ると、次のように締めくくっている。

「僕はすべてにうまく対応させることはものすごく難しいことだと思うよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック