マクラーレンではルノーパワーユニットを搭載する2018年には表彰台争いができるようになると期待している。
フェルナンド・アロンソ、デイトナ24時間への参戦を正式発表。チームメイトは2人とも10代!
2015年からホンダと組んだマクラーレンだったが、3年間にわたって思うような成績を残すことができず、ついに来季以降はルノーからパワーユニットの供給を受けることを決断した。
■アロンソがホンダとの契約解除を求めたことはない
うわさではフェルナンド・アロンソが2018年もマクラーレンにとどまる条件としてホンダとの関係を解消することを求めていたと言われている。
だが、マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンはこうしたうわさを否定し、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「彼が我々のところに来て、自分たちには新しいエンジンが必要だと言ったことなどないよ」
「フェルナンドはただ、自分たちのパワーユニットで上位との差を縮めるために我々がどういう計画を持っているのかを知りたがっていただけだ」
■優秀な人材にふさわしい基盤が必要だった
ブラウンは、来季ルノーと組むという決断に至った大きな理由は、悲惨なシーズンを3年間も過ごした後で2018年にもまた同じような状態を受け入れるほどの余裕がマクラーレンになかっただけだと次のように続けた。
「我々にはほかのチームがうらやむような才能豊かな人材がたくさんいる。我々としては健全なプラットフォームを提供しなくてはならないんだ」
■来季に向けて資金面での不安はない
だが、ホンダとの関係を解消したことで、マクラーレンは資金的には一層苦しくなると考えられている。ホンダが持ち込んでいた巨額のスポンサー料がなくなり、新たにルノーからパワーユニットを購入する資金や3千万ユーロ(約39億8千万円)ともうわさされるアロンソへの報酬支払いが必要となるためだ。
だが、ブラウンはこうした問いに対して次のように答えた。
「我々には非常にすばらしい株主たちがいて、彼らはまずはチームのパフォーマンスに優先順位を置いているんだ。それに、我々の銀行口座には大金があるよ」
■2018年はマクラーレンの新たなスタート
ブラウンは、2018年にはマクラーレン・ルノーとして心機一転新たな挑戦を開始するつもりだと次のように続けた。
「新たなスタートだと感じているよ」
「我々は今後競争力を発揮するために必要なものすべてを手にしている」
「トップにいる連中は非常に速い。我々もベストを尽くしていくことが必要だ」
■2018年の目標は表彰台に上ること
ブラウンは2018年シーズンに向けての抱負を次のように語った。
「我々は表彰台を獲得できるよう期待しているよ」
「もし表彰台を目標に掲げて4位で終えたとしたら我々は残念に思うだろう。だが、実際のところそれでもここ数年における最高の結果なんだけれどね」
「我々が来季タイトルを取ることも可能かって? そこにバーをセットするのは高いリスクを負うことになるだろうね」
そう語ったブラウンは、ルノーに切り替えるという選択は間違いではなかったと、次のように付け加えた。
「何度か(ルノーの)エンジンファクトリーを訪問したし、そこでの印象はいいものだよ」