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「クビアトが戻ってくることはない」とレッドブル首脳

2017年10月25日(水)18:55 pm

レッドブルのドライバー育成責任者として知られるヘルムート・マルコが、ダニール・クビアトがこのままF1から消えてしまうことになるだろうと示唆した。

■浮き沈みが激しかったクビアトのF1キャリア

レッドブルの育成ドライバーとして19歳だった2014年にレッドブルのジュニアチームであるトロロッソでF1デビューを飾ったロシア人ドライバーのクビアトだが、セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍に伴い、翌2015年にはレッドブルのシートを獲得。

ところが、速さを見せることもあるものの、時としてアグレッシブすぎる走りによるクラッシュも多かったクビアトは2016年に母国レースであるロシアGP終了後にマックス・フェルスタッペンと入れ替わりで再びトロロッソに降格されてしまった。

その後、トロロッソでもチームメートのカルロス・サインツに大きな差をつけられてしまったクビアトに関しては絶えずシート喪失のうわさがささやかれるようになっていたが、ついに今季のF1第15戦マレーシアGPと第16戦日本GPではピエール・ガスリーにシートを明け渡すことになった。

だが、クビアトは先週末の第17戦アメリカGPで3レースぶりにトロロッソF1マシンのコックピットにおさまると決勝では10位入賞を果たしていた。今季3回目のトップ10圏内フィニッシュを達成したクビアトは、レース後に「今季最高のレースができた」と語っている。

しかし、トロロッソは今週の月曜日(23日)にプレスリリースを出し、今週末に行われる第18戦メキシコGPではガスリーとアメリカGPでF1デビューを飾ったブレンドン・ハートレイのコンビで戦うことを発表。クビアトはまたも欠場を余儀なくされることになった。

そして、どうやらクビアトが第19戦ブラジルGPや最終戦のアブダビGPに出走する可能性も消えてしまったようだ。

■もうクビアトは戻ってこないとマルコ

マルコはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、レッドブルはもはやクビアトにF1出走機会を与えることはないと次のように語った。

「クビアトがまた戻ってくることはないだろう」

「我々としては長期的に見ても彼がばん回できるとは思っていないんだ」

トロロッソが出した声明には、ガスリーとハートレイがメキシコGPに出走するとしか書かれておらず、ブラジルやアブダビでは誰が走ることになるのかには触れられていなかった。

だが、このままガスリーとハートレイが今季最終戦までトロロッソで走ることになるのは事実上確定のようだ。

「ガスリーとハートレイでシーズンを終えることになるだろうね」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「その後どうなるかについては様子を見ることにしよう」

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