かつてミハエル・シューマッハのマネジャーを務めていたウィリー・ウェバーが、シューマッハの家族に対して苦言を呈したと伝えられている。
■謎につつまれたシューマッハの現状
現役時代には歴代最多となる7度年間チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのシューマッハだが、2013年末に起きたスキー事故で脳に大きなダメージを負い、48歳となった今も懸命なリハビリが続けられている。
だが、家族はシューマッハの現状や治療の進展状況などについては固く口を閉ざしており、事故からすでに4年近くが経過するにもかかわらず何一つ情報が伝えられることはない。
最近、自宅でのリハビリに限界を感じた家族がシューマッハをスイスの自宅からアメリカの専門医に移して治療を継続することになるようだとのうわさもささやかれているが、それも事実なのかそうではないのかさえ分からないのが現状だ。
■秘密主義はファンにとって不幸なこと
かつてシューマッハの全報酬の20%を受け取るという契約を結んでいたことから「ミスター20%」とのあだ名で呼ばれたこともあったウェバーは、シューマッハの家族とマネジャーを務めているザビーネ・ケームがこうした混乱の原因となっているとミュンヘンのローカル紙『TZ』を通じて次のように批判した。
「私はミハエルのファンが彼の健康状態について何も知らされないのは非常に不幸なことだと思っている。彼ら(シューマッハ関係者)はなぜ本当のことを語ろうとしないのだろう?」
■今のF1はミッキーマウス・ショー
さらに、最近背中の手術を受けたことを明かしたウェバーは、現在のF1もひどいものだと次のように続けた。
「F1はまるで今の私の背中のようだ。痛ましいよ」
「今ではミッキーマウスのショーだし、それ以上のものではないね」
そう語ったウェバーは、次のように付け加えている。
「このスポーツ(F1)はもはや表舞台からは消えてしまったよ」