キミ・ライコネンが、2018年のフェラーリは今年よりもさらに強くなるはずだし、自分もタイトル争いにからむことができるはずだと語った。
■2017年のF1タイトルが遠のいたフェラーリ
今シーズン前半の時点では、今季はフェラーリのセバスチャン・ベッテルとメルセデスAMGのルイス・ハミルトンによるタイトル争いが最終戦まで続くことになるだろうと考えられていた。
ところが、シーズン後半に入るとフェラーリが失速。自分たちのミスや頻発したメカニカルトラブルによるリタイアが続き、夏休み明け以降の5レースで4勝をあげたハミルトンとベッテルの差は一気に59ポイントに広がってしまった。
フェラーリもベッテルも公式にはまだ敗北を認めてはいないものの、現実的にはすでにベッテルのタイトル獲得のチャンスは消えたと考えるべき状況にあるのは確かだ。
■来年のフェラーリはさらに強くなるとライコネン
こうしたフェラーリの現状について質問を受けたライコネンは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように答えた。
「もちろん、僕たちだってすべてのレースで1-2フィニッシュしたいと思っているよ」
「だけど、成功というものは多くのことに依存するものだし、敵だっているわけだからね」
「今年は、冬の間にいい仕事ができたことで明らかに正しい方向へ向かうことができた。そして来年はさらに強くなるだろうと確信しているよ」
■ベッテルとの良好な関係はフェラーリにとってもプラス
17日(火)に38回目の誕生日を迎えるライコネンは、来年もF1最年長ドライバーとしてチームメートのベッテルとともにフェラーリに残留することが決まっている。
「僕たちはいい関係にあるし、チームのために問題に取り組み、それらを一緒に解決できるために役立っているよ」
ベッテルとの関係についてそう語ったライコネンは、次のように続けた。
「彼がF1に来てすぐに僕たちは知り合い、友人になったんだ。だけど、サーキットに出ればもちろんお互いに相手に勝ちたいと思っているよ」
■まだ勝利やタイトルだって狙える
今季、通算15年目のF1シーズンを送っているライコネンだが、まだ最終的にF1を引退したあとのことについては何の計画もしていないという。
「大体、僕は普段次の週に何をするかも決めていないんだ」
ほほ笑みを浮かべながらそう語ったライコネンは、次のように続けた。
「恐らく、その(F1引退)あとは楽しみのためにラリーをすることになるだろうね」
「僕がまだF1をやっている唯一の理由は、そこにドライビングと戦いがあるからなんだ。僕はまだレースで勝てるし、タイトル争いだってできると感じているよ」