マクラーレンの首脳陣は現在のストフェル・バンドーンのパフォーマンスに満足しているようだ。
今季からジェンソン・バトンの後任としてマクラーレンのフルタイムドライバーに昇格したバンドーンだが、シーズン序盤には苦戦が続き、チームメートのフェルナンド・アロンソとの差もかなり大きく開いてしまっていた。
だが、シーズン中盤に入るとアロンソとの差も縮まり、第11戦ハンガリーGPで10位となって今季初ポイントを獲得すると、第14戦シンガポールGPと第15戦マレーシアGPでは2戦連続で7位フィニッシュを達成。ポイントランキングでアロンソを逆転してしまったのだ。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に対し次のように語った。
「ストフェルには不運だったが、マクラーレンでF1チャンピオン(アロンソ)のチームメートになったことによりメディアや観客から大きな注目を浴びることになってしまったんだ」
「だが、ここ数年の間にデビューしたドライバーは、マックス・フェルスタッペン(現レッドブル)も含め、誰もが本当の力を発揮できるようになるまでには困難な期間を過ごしてきていた。しかし、そのことはあまり気付かれていなかった」
そう述べたブーリエは、次のように付け加えた。
「この間、ストフェルは多くを学んだし、今では非常にいい仕事をしている。彼は自分にすごく自信を持っているし、常に経験を増しつづけているよ」
ベルギー出身の25歳のバンドーンは、2018年にはマクラーレン・ルノーでF1フル参戦2年目のシーズンを迎えることになる。