フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが、まだ2017年のF1ドライバーズタイトル獲得をあきらめてはいないと主張した。
先週末に鈴鹿で行われた今季のF1第16戦日本GP決勝をリタイアで終えてしまったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)と、鈴鹿で初のポール・トゥ・ウィンを達成したランキングリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)との差は59ポイントに開いてしまった。
残りが4レースとなった今、この差はベッテルとフェラーリにとっては致命的だと言えるだろう。すでにベッテルに自力でのタイトル獲得のチャンスはない。ベッテルとしては残り4レースで優勝をめざし、なおかつハミルトンが何らかのトラブルに巻き込まれるなどして大きくポイントを失うことを期待するしかない状態だ。
■重要なのは自信を失わないことだとフェラーリ会長
だが、マルキオンネはたとえ状況は厳しくとも、フェラーリは最後まで「あきらめない」とイタリアのテレビ局『Class CNBC』に次のように語った。
「大事なことは、我々をここまで導いてきた自信を失わないことだ」
「思い上がっているわけではないが、私は今のフェラーリはメルセデス同等か、もしくはそれ以上のレベルにあると思っている」
「私には、これからの4レースで彼らとの差を縮めることができるという大きな自信があるよ」
■今後は品質管理を徹底
鈴鹿でベッテルのクルマに起きたトラブルはスパークプラグが原因だったことが明らかとなっている。マルキオンネはそのことに言及しながら、さらに次のように続けた。
「59ユーロ(約7,800円)のスパークプラグが数百万ユーロのクルマに影響を及ぼしてしまった」
「我々にはF1で使用するコンポーネントの品質管理方法を見直す必要があるだろう」
「少なくとも3つの出来事がスクーデリア(フェラーリ)のパフォーマンスに壊滅的な影響を及ぼしてしまったからね」
2週間前のマレーシアGPでベッテルとキミ・ライコネンの2台のクルマに同じようなメカニカルトラブルが発生していたことにも言及したマルキオンネは、次のように付け加えた。
「そこを修正するつもりだ」