今週末に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP(8日決勝)ではレッドブルがフェラーリのセバスチャン・ベッテルを援護することになるかもしれない。
そう語ったのはレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。
だがもちろん、これはレッドブルが直接的にベッテルの味方をするという意味ではない。
レッドブルが速さを見せ、ランキングトップの座にいるメルセデスAMGのルイス・ハミルトンよりも前に出るパフォーマンスを見せられれば、それは結果的にベッテルのタイトル争いにとって有利に働くことになるだろうということだ。
前戦マレーシアGP(第15戦)ではポールシッターのハミルトンを3番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがコース上で追い抜いてそのまま今季初優勝を遂げるというパフォーマンスを見せていた。
そして、マルコは今週末の鈴鹿サーキットでもレッドブルがマレーシアと同じような強さを示すことができるだろうと考えている。
「もし我々がまたメルセデスAMGの前に出れば、それはセバスチャンを助けることになるだろうね」と『Auto Bild(アウト・ビルト)』に語ったマルコは、次のように続けた。
「我々は鈴鹿でも強いと思うよ。そして我々はまだクルマの開発を継続している」
「予選では、エンジンを予選モードにすることによってメルセデスAMGの方がまだ強い。だが、前回は決勝では我々の方が強かったよ」
実際のところ、もしマレーシアで2台のフェラーリに技術的トラブルが発生しなければ、ベッテルがポールポジションを獲得していた可能性も高く、決勝でもフェラーリが1-2フィニッシュを飾っていた可能性が高かっただろうと考えている者も多い。
鈴鹿でもマルコの言うようにレッドブルが強さを見せ、メルセデスAMGを押さえ込んでくれるような展開となれば、現時点でハミルトンに34ポイント差をつけられているベッテルがその差を縮められる可能性も大きくなりそうだ。