フェラーリの前会長であるルカ・ディ・モンテゼモーロが、今季のF1第15戦マレーシアGPで信頼性の問題が発生したフェラーリを擁護する発言を行った。
セパン・インターナショナル・サーキットで開催されたマレーシアGPでは、エンジン関連トラブルによりセバスチャン・ベッテルが予選でタイムを刻むことができず決勝を最後尾からのスタートとなった。
さらに決勝直前に2番グリッドからスタートするはずだったキミ・ライコネンのマシンにも同じようなトラブルが発生。ライコネンは結局レースをスタートすることができなかった。
こうした事態を受け、現フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネは怒りを覚えたことを認め、現在のF1チーム組織を再編する可能性すら示唆している。
しかし、2014年までフェラーリの会長職にあったモンテゼモーロは、今季のフェラーリの躍進はすばらしいものだと『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「誰もが差が縮まったことを認識していると思う」
「タイトル争いは困難だ。だが、まだあと5レース残っているし、今年のクルマは信じるに値するよ」
そう述べた70歳のモンテゼモーロは、今は信頼性よりも速さを持つことの方が重要だと次のように付け加えた。
「大事なことは、速いクルマを手にするということだ」
「フェラーリは直近の2レースでは1位と2位を独占できたかもしれない。だが、信頼性があって遅いクルマよりも、壊れやすくても速いクルマがある方がいいことなんだ」