今週末に鈴鹿サーキットで行われる今季のF1第16戦日本GP(8日決勝)に向け、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティーを受ける可能性は消えたようだ。
■ギアボックス交換によるグリッド降格が懸念されていたベッテル
前戦マレーシアGPの決勝終了後にウィリアムズのランス・ストロールと激しいクラッシュを演じたベッテルだが、それによってギアボックスが大きなダメージを負ったのではないかと懸念されていた。
もしもギアボックスを交換することになれば、6戦連続使用というルールに抵触することとなり、鈴鹿では5グリッド降格ペナルティーを受けることになるはずだった。
■交換不要でペナルティー回避が確定
だが、フェラーリが母国のファクトリーにそのギアボックスを送り返して検査を行ったところ、交換が必要なダメージを負ってはいなかったことが明らかとなった。
「ダメージを受けていたのはギアボックスのケースだけだった。それはペナルティーを受けることなく交換が可能だ」
そう語ったフェラーリ関係者は次のように付け加えた。
「それはここ数週間において我々にとって最高のニュースだよ」
■エンジントラブルにもペナルティーなしで対応
マレーシアではベッテルとキミ・ライコネンの両方のマシンにターボユニット関連のトラブルが発生していたが、これに関係するペナルティーも回避できることが確定したと報じられている。
伝えられるところによれば、そのトラブルはターボユニットのカーボン製パイプの異常だったことが明らかとなっており、フェラーリではすでにそれを新たなものに交換することにしている。
今回、ペナルティー対象となる主要エレメントそのものを交換するのではなく、純粋に信頼性問題改善のためのパーツ交換でもあることから、これについてもグリッド降格ペナルティーを受けることはないようだ。