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【決勝レポート】フェルスタッペンが自身2勝目、フェラーリは悪夢 ホンダは7位で鈴鹿へ/F1マレーシアGP

2017年10月01日(日)18:27 pm

2017年F1第15戦マレーシアGPが10月1日(日)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周5.543km)で3日目を迎え、現地時間15時(日本時間16時)から行われた決勝でレッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季初優勝を飾った。

●【決勝結果】F1マレーシアGP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■予選2番手のライコネンがスタートできず

今年が最後の開催となるマレーシアGPだが、決勝開始直前に最前列2番グリッドについたキミ・ライコネン(フェラーリ)のクルマにトラブルが発生。フェラーリのメカニックたちはマシンをいったんガレージに戻して懸命の修復作業を行うも、結局ライコネンはスタートできないままレースを終えるという波乱の幕開けとなった。

スタートではポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がトップの位置をキープ。7番グリッドからスタートしたマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンはフォース・インディアのエステバン・オコンをかわして5番手に浮上する。

しかし10番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは順位をひとつ落としてしまう。そしてレースが2周目に入るころにはすでにその背後に最後尾からスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が迫ってくる。

■フェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイク

その後4周目に3番グリッドからスタートしていたフェルスタッペンがハミルトン攻略に成功。前日の9月30日に20歳の誕生日を迎えたばかりのフェルスタッペンがトップに躍り出る。フェルスタッペンはその後ファステストラップを連発しながらハミルトンとのギャップを開いていく。

8周目にはバルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)とダニエル・リカルド(レッドブル)が抜きつ抜かれつの3番手争いを展開。この勝負を制したリカルドが3番手に浮上する。10周目にはベッテルがアロンソとケビン・マグヌッセン(ハース)を一気にとらえて9番手に上がる。ベッテルはレースが20周目を迎えるころには5番手にまでばん回する走りを見せた。

各ドライバーがピットに入ってタイヤ交換を行い、それに伴ってコース上の順位がシャッフルされていく。全ドライバーがタイヤ交換義務を果たした段階では、フェルスタッペン、ハミルトン、リカルド、ベッテル、ボッタスというトップ5の顔ぶれとなる。

■最後まで災難つづきのフェラーリ

ソフトタイヤでスタートし、28周目にスーパーソフトタイヤに交換したベッテルは、終盤3番手を走るリカルドに猛チャージをしかける。一時は12秒以上あったギャップを1周ごとに縮めたベッテルは、ついに残り10周となったところでリカルドとのギャップを1秒以内に縮めてくる。

一度リカルドに攻撃をしかけ、横に並びかけたベッテルだが、その時点ではすでにベッテルのスーパーソフトタイヤが限界に来ており、その後は逆にリカルドがギャップを開き始める。

レースは独走状態のフェルスタッペンがそのままトップチェッカーを受け、2016年のスペインGP以来となるF1キャリア2勝目をあげた。

結局4位でチェッカーを受けたベッテルだったが、ゴール後のクールダウンラップ中にウィリアムズのランス・ストロールとクラッシュし左リアサスペンションを大破するというアクシデントも発生。フェラーリにとっては最後まで信じられない悪夢に悩まされたレース週末となった。

■ハミルトンとベッテルの差は34ポイントに拡大

なお、このレースの結果ポイントリーダーのハミルトンはベッテルとの差を34ポイントに広げ、非常に有利な状況で今季の残り5レースに向かうことになった。

マクラーレン・ホンダ勢はバンドーンがスタート時の順位を守り切り、前戦シンガポールGP同様7位でフィニッシュを果たした。だが10番グリッドからスタートしたアロンソはひとつ順位を下げてポイント圏外の11位で最後のマレーシアGPを終えている。

■マレーシアGP決勝トップ10ドライバー(暫定)

優勝/マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2位/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)
3位/ダニエル・リカルド(レッドブル)
4位/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
5位/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)
6位/セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
7位/ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
8位/ランス・ストロール(ウィリアムズ)
9位/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
10位/エステバン・オコン(フォース・インディア)

来週末はいよいよ鈴鹿サーキットにF1マシンのエンジン音が響き渡ることになる。次戦F1第16戦日本GPは10月6日(金)の10時に開幕。決勝は10月8日(日)の14時にスタートする。

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