ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介が、セパン・インターナショナル・サーキットで行われる2017年F1第15戦マレーシアGP(10月1日決勝)に向けて意気込みを語った。
■長谷川祐介(ホンダF1プロジェクト責任者)
「マレーシアGPのためにアジアに戻ります。ここも非常に高温多湿という気候によりまた厳しいレースとなります」
「前戦シンガポールは我々にとって運と不運両方が起こったレースとなりました。フェルナンド(アロンソ)は不運な事故に巻き込まれてしまい、最終的にリタイアとなりました。一方、ストフェル(バンドーン)のペースには競争力がありましたし、彼も非常にうまく走ってくれて最終的に7位でフィニッシュラインを横切りました。週末を通じて競争力がありましたし、貴重なポイントも獲得できましたから、全体的には前向きだったと言えます」
「シンガポールで使用したフェルナンドのパワーユニットに関してですが、復旧が困難なほどのダメージを受けてしまったのではないかと心配していました。しかし、さくらのファクトリーでチェックを行ったところ、幸いなことに問題なくまた使用できることが確認できました」
「セパン・インターナショナル・サーキットのレイアウトは長いストレートと高速コーナーで組み合わされており、間違いなくワクワクするようなレースになるはずです。パワーが重要なサーキットではありますが、コンディションが変化しやすいため、何が起こるか分かりません。ですから何かチャンスがあればそれを生かせるよう準備をしておき、ポイント圏内に食い込みたいと思っています」
「今年がマレーシアでは最後のグランプリとなり、19年の素晴らしい歴史に幕を下ろすことになります。ですからファンへの感謝の気持ちを込めて、彼らのためにワクワクするようなレース週末にしたいと思っています」