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【ホンダF1】八郷社長「マクラーレンと志半ばで・・・」「若さと勢いのあるトロロッソとチャレンジ」

2017年09月15日(金)20:32 pm

第4期のホンダF1活動として始まったマクラーレン・ホンダだが、長期計画を3年で解消することになり、4年目からはトロロッソ・ホンダとして戦うことを発表した。

この3年間、ホンダはパワーユニットの速さと信頼性に苦しみ続け、マクラーレンとフェルナンド・アロンソはついに我慢の限界に達した。

そしてホンダは、マクラーレンに代わるワークスエンジン供給先として来年からトロロッソと組むことになった。

ホンダの八郷社長はマクラーレン・ホンダ解消について次のようなコメントを発表した。

「今回、志半ばでマクラーレンと袂を分かつのは非常に残念ですが、お互いの将来に向けた最善の道として決断しました」

これがホンダの本意ではないことは伝わってくる。しかし、ホンダのF1活動については力強い意欲を示した。

「2018年以降もF1レース活動を継続してまいります」

その後、トロロッソとホンダからプレスリリースが発表され、そこで八郷社長は新たなチャレンジへの意欲とともに、F1界全体がサポートに入ったことへの感謝を述べている。

「トロ・ロッソは、才能あるドライバーを数多く輩出してきた若さと勢いのあるチームで、彼らと共にチャレンジできることを、とても嬉しく思います。また、このパートナーシップの実現に向け、ご協力をいただいたリバティメディアとFIAに対して感謝を申し上げます」

F1興行主のリバティメディアおよびFIA(国際自動車連盟)にとっては、4メーカーしかないエンジンマニュファクチャラーの一つ、ホンダを失うわけにはいかない。「F1を継続する」というホンダの意志を確認し、トロロッソおよびレッドブルを説得に当たったことは想像に難しくない。F1運営側からレッドブルへは何らかの条件が加えられた可能性も考えられるし、いずれにせよレッドブルはF1に恩を売ったことにもなった。

ホンダはF1復帰当時、若手技術者の育成を主張してきたが、F1界は技術においてもビジネスにおいても想像以上に厳しい試練の場だった。ホンダも努力はしたものの、ライバルはホンダ以上に努力し結果を残したということに尽きるだろう。

ホンダF1としては今まで以上に開発速度を上げて、ホンダの「速さ」と「信頼性」をF1界と世界に向けて見せ、どのチームも欲しがる最強パワーユニットを作り上げるしか道はない。

ホンダ創業者・本田宗一郎さんは、今の技術者に何と言うだろうか。

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