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【特集】「未来のクルマとモータースポーツ」をプロフェッショナルが語る

2017年09月08日(金)16:00 pm

世界各地で起こる天災や気温上昇など地球環境が目に見えて変化している中、CO2(二酸化炭素)を減らそうとモータースポーツを含むクルマ業界が変化している。

■【モータースポーツの未来】


未来のモータースポーツであるフォーミュラEはパリやロンドン、ニューヨークの街中で開催されている(写真:FIA Formula-e)

最高峰のF1は、すでに1.6リッターV6エンジンにシングルターボを組み合わせた“パワーユニット”へとダウンサイジングしており、ガソリン量を減らし回生エネルギーを利用することでスピードアップを果たした。

しかしその一方で、F1の魅力のひとつである“音”は、かつてのパワー全盛時代のV12エンジンと比べると小さくなった。さらにセーフティカーを“自動運転車”にしようという動きもあり、“AI(人工知能)”時代の到来を実感する日も近そうだ。

また、バッテリー技術こそ発展途上ではあるものの、EV(電気自動車)車両を使用するフォーミュラEが新カテゴリーのFIA世界選手権として2014年9月に発足。世界中の都市が未来を見据え開催している。

どの都市も、EV時代の未来を街中で体感してもらうことで人々の意識が変わることを期待しているのである。そして、その前座には人間がドライブしないAIカーによる“ロボレース”も始まる予定だ。

このように世界中の企業、団体、都市がEVや自動運転車時代に向けていち早く動いてノウハウを蓄積している中、世界でも希なほどの自動車メーカー数を抱える日本は、モータースポーツの領域でリーダーシップをとっているとは言い難い。

■【自動車産業の未来】


未来のクルマが発表されてきた東京モーターショー(写真:第44回東京モーターショー2015)

一方、我々が日常的に乗る一般自動車の未来という意味では、テスラを筆頭にIT業界から複数の自動車メーカーが誕生し、世界のEVとAI時代をリード。日本でも同様の動きに注目が集まっている。

10月には「第45回東京モーターショー2017」(2017年10月27日(金)〜11月5日(日)、東京ビッグサイト)を控えており、自動車メーカー各社が“未来のクルマ”を見せてくれるだろう。すでに東京モーターショー主催者が発表しているものだけでも「360度映像」、「VR(バーチャル・リアリティ=仮想現実)」など最新IT技術を駆使して“未来のクルマ社会を体験できる場”、さらに世界中の各界のリーダーを集めて“未来を語るトークセッション”を用意しており、日本が世界をリードし、世界が日本に注目するという「世界最先端のモーターショー」を目指すという方向性を明確に示している。

未来が“計画”されている今日、まさにモータースポーツも自動車も大変革期を迎えたといえる。この特集では、かつてないほどの大きな変化の時期をどのように考えているのか、各界で活躍するプロフェッショナルに「未来のクルマとモータースポーツ」について語ってもらう。

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