ルノーでは次戦F1第14戦シンガポールGP(17日決勝)までに2018年のドライバーラインアップを決定することなりそうだと報じられている。
●「ホンダF1は成功できない。マクラーレン・ルノーの方がいい」とジャック・ビルヌーブ
■2018年にヒュルケンベルグのチームメートになるのは?
ルノーに関しては、ニコ・ヒュルケンベルグとは長期契約を結んでいることが知られている。だが、いまだノーポイントのジョリオン・パーマーは今季限りでシートを失うことになるだろうと見ている者が多い。
そして、パーマーの後任候補には数名の名前が取りざたされている。
そのひとりは、今季限りでマクラーレンを離脱する可能性が高いと言われているフェルナンド・アロンソだ。アロンソにとってルノーは2005年と2006年にF1チャンピオンとなったときの所属チームであり、再びルノーで3回目のF1タイトル獲得を目指す可能性もあるとうわさされている。
■アロンソの復帰には否定的なルノー
だが、ルノーF1チームを率いるマネジングディレクターのシリル・アビテブールやアロンソ本人もそうしたうわさに対して否定的なコメントを行ってきている。
そして、今年からルノーF1の特別アドバイザーに就任した元F1ドライバーのアラン・プロストも、アロンソのルノー復帰は考えられないと『Times(タイムズ)』に次のように語った。
「我々は来年フェルナンドに勝てるクルマを与えることはできない。それはアロンソのようなドライバーにとっては非常に厳しいことだ」
■アロンソがF1を去ることはないだろうとプロスト
今季のF1第13戦イタリアGPが開催されたモンツァでそう語ったプロストは、2018年に勝てるだけのクルマを手にいれることができないとしてもアロンソがF1をそのままやめてしまうとは考えにくいとスペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』にも次のように語っている。
「我々にとっては、彼がきてくれれば非常にうれしいだろうね。我々も勝利を目指しているし、彼ならそのための非常に強力な駒となってくれるだろう」
「フェルナンドも我々が2018年にタイトルがとれるクルマを提供することはできないことが分かっている。だが、いずれにしても私は彼が今季限りでF1を去るとは思わないよ」
■最有力候補はクビサ?
もうひとりの候補ドライバーとして最近クローズアップされているのがロバート・クビサだ。プロストはクビサに関して次のように語った。
「彼はいい仕事をしたよ。とりわけ、バレンシアでのテストは驚くべきものだった」
■サインツ獲得のチャンスも?
だが、ルノーにはほかにも候補と目されるドライバーの存在がある。それは昨年もオファーを出していたことが明らかとなっているカルロス・サインツ(トロロッソ)だ。
伝えられるところによれば、レッドブルへの昇格のチャンスがないサインツもルノー移籍には前向きだったという。だが、サインツはレッドブルとの間に長期契約をかわしており、レッドブル側がほかのチームへの移籍は頑として認めない方針だと言われている。
しかし、最新のうわさによれば、ルノーパワーユニットのパフォーマンス不足に不満を抱えるレッドブルは、ルノーに対してパワーユニット購入費用の減額を要求しており、そのみかえりとしてサインツの契約譲渡という条件を提示しているようだとも言われている。
■シンガポールまでには確定か?
プロストはサインツの名前に言及することはなかったが、次のように付け加えている。
「今後に向けて検討しているドライバーは数名いるよ。シンガポールの前までには考えを固めたいと思っている」