ザウバーが、近いうちに重大な発表を行うことになるようだと報じられている。
●「ホンダF1は成功できない。マクラーレン・ルノーの方がいい」とジャック・ビルヌーブ
先週末にF1イタリアGPが開催されたモンツァでは、ザウバーが2018年にはパスカル・ウェーレインに替えてフェラーリのジュニアドライバーであるシャルル・ルクレールを登用することを近々発表することになるだろうといううわさがささやかれていた。
■ザウバーがアルファロメオに?
しかし、もうひとつ別のうわさも同時にささやかれている。それは、フェラーリとの関係がこれまで以上に強化され、実質的にフェラーリの「Bチーム」となるのではないかとも言われているザウバーが、来季から「アルファロメオ」ブランドのパワーユニットを搭載することになるか、あるいはそれに加えてザウバーのチーム名称にアルファロメオというブランド名が加えられるのではないかというものだ。
伝えられるところによれば、早ければ4日(月)中にも正式発表が行われるのではないかと言われている。
ザウバーでは昨年新たにチームオーナーとなったスイスのロングボウ・ファイナンスSAと前チーム代表であったモニシャ・カルテンボーンとの間で運営に関する考え方の相違が大きく、今年6月に突然カルテンボーンが解任。そして翌7月には昨年ルノーのチーム代表を務めていたフレデリック・バスールが新チーム代表に就任していた。
バスールはその直後にカルテンボーンが結んでいた2018年のホンダパワーユニット供給契約を白紙に戻すと、フェラーリとの関係を継続し、それをさらに強化していく方針を打ち出していた。
一方、フィアット・クライスラーの最高経営責任者であり、フェラーリ会長も兼務するセルジオ・マルキオンネはアルファロメオのF1復活を目指すことを明らかにしており、そのためには既存のF1チームの協力が必要だと以前から語っている。もちろん、現時点ではザウバーがその最有力候補であることは間違いない。
■フェラーリとのさらなる関係強化を示唆するバスール
今後のフェラーリとの関係についてモンツァで質問を受けたバスールは次のように答えた。
「契約はパワートレインを基本とするものだ。だが、今後ほかのパーツなどに関しても契約を拡大していくための話し合いを行うことになるだろう」
だがバスールは、ザウバーではすでにフェラーリ所属ドライバーであり、今季F2シリーズのチャンピオン候補となっているルクレールとの契約を結んだのではないかとのうわさに関してはこれを否定し、次のように付け加えた。
「私は、彼はF2選手権に集中する必要があると考えている。まだあと何戦かレースも残されているし、そのこと(2018年のF1昇格)について話をするのはまだ少し早すぎるよ」