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【予選レポート】ハミルトンが歴代トップ記録樹立、マクラーレン・ホンダはQ3進出/F1イタリアGP

2017年09月03日(日)1:18 am

2017年F1第13戦イタリアGPが9月2日(土)、モンツァ・サーキット(全長5.793km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間21時)から行われた予選でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がポールポジションを獲得した。今季8回目、通算69回目。

●【予選結果】F1イタリアGPのQ1-Q2-Q3タイム、周回数

■Q1 2時間半に及ぶ中断に

午前中から降り続いた雨により、かなりのウエット状態となったモンツァだが、セーフティカーでの路面チェックを受けて定刻に予選Q1が開始される。

マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソを除く19人のドライバーがコースへ出るが、そのタイミングでまた雨脚が強くなり始め、水煙で視界も非常に悪くなっていく。

こうした状況のもと、ハースのロマン・グロージャンがストレートでコントロールを失ってバリアに激突するというクラッシュが発生。グロージャンにけがはなかったものの、ここで18分のセッションが残り13分半ほどを残す時点で赤旗中断となる。

その後も雨が強まったり弱まったりを繰り替えし、なかなかコンディションが改善されない状態が続く。Q1が再開されたのはセッション開始から2時間半ほどを経過してからだった。

コースコンディションがやや改善された中で再開されたセッションでは、最初は全員がウエットタイヤで走行に臨むも、その後浅溝のインターミディエイトタイヤに交換。最後にメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがトップタイムをマークする中、マクラーレン・ホンダ勢はバンドーンが10番手、アロンソが12番手でQ2進出を決める。

Q1でノックアウトされた16番手から20番手までのドライバーは以下の通り。
16番手ケビン・マグヌッセン(ハース)、17番手ジョリオン・パーマー(ルノー)、18番手マーカス・エリクソン(ザウバー)、19番手パスカル・ウェーレイン(ザウバー)、そしてQ1開始早々にクラッシュしたロマン・グロージャンが最下位の20番手だった。

■Q2 バンドーンがQ3進出を達成

15分間で争われたQ2では序盤はウエットタイヤを使うドライバーとインターミディエイトタイヤをはくドライバーたちが入り乱れてのタイム合戦となる。

最初はウエットタイヤをはいたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを刻んだものの、その後コンディションはインターミディエイト側へ移行。メルセデスAMG勢が強さを発揮し、ハミルトンとボッタスが1-2を占める。

一時は7番手となるタイムを刻んでいたバンドーンだが、その後ほかのドライバーたちがタイムを改善したことでセッション終盤にはノックアウトゾーンの11番手に下がってしまう。

しかし、Q2最後のアタックでバンドーンが9番手に順位アップを果たし、今季3回目となるQ3進出を果たした。

Q2でノックアウトされた11番手から15番手までのドライバーは以下の通り。
11番手セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、13番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、14番手ダニール・クビアト(トロロッソ)、15番手カルロス・サインツ(トロロッソ)。

■Q3 ハミルトンが歴代トップとなる69回目のポール

12分間で戦われたQ3では、メルセデスAMG勢やフェラーリのベッテルは最初インターミディエイトタイヤを選択。レッドブル勢などはウエットタイヤでセッションを開始する。

しかし、その後また雨が落ち始めてコンディションが悪化。メルセデスAMG勢やベッテルもあわててウエットタイヤに履き替える。

路面状況が変化するコンディションのもと、フェラーリ勢はなかなかタイムを縮めることができない。そうした中、フェルスタッペンとハミルトンがトップタイムを更新し合う展開となると、残り時間がわずかになったときにフェルスタッペンがトップタイムを塗り替える。

だが、今回も最後にアタックに臨んだハミルトンが最終的にはフェルスタッペンに1.148秒差をつける1分35秒554を刻んで今季8回目のポールポジション獲得を達成。

ハミルトンは前戦ベルギーGPでミハエル・シューマッハの通算最多ポール回数に並んでいたが、ここで通算69回目に記録を伸ばし、歴代単独トップ記録を樹立した。

■マクラーレン・ホンダにはポイント獲得のチャンスも

2番手3番手にはレッドブルのフェルスタッペンとリカルドが続いたが、なんと4番手にウィリアムズのルーキー、ランス・ストロールが食い込んだ。明日の決勝ではレッドブル勢が規定数外パワーユニット投入などにより大きなグリッド降格ペナルティーを受けることが確定しているため、ストロールは決勝を最前列からポールシッターのハミルトンと並んでスタートすることになる。

また、予選を10番手で終えたストフェル・バンドーンも決勝は8番グリッドからスタートすることになり、うまくそのポジションをキープできれば今季2度目のポイント獲得が実現できることになる。アロンソは合計35グリッド降格により、最後尾からモンツァでの決勝に臨むことになる。

■イタリアGP予選トップ10ドライバー(暫定)

ポールポジション/ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) 1:35.554
2番手/マックス・フェルスタッペン(レッドブル) 1:36.702
3番手/ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:36.841
4番手/ランス・ストロール(ウィリアムズ) 1:37.032
5番手/エステバン・オコン(フォース・インディア) 1:37.719
6番手/バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG) 1:37.833
7番手/キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:37.987
8番手/セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:38.064
9番手/フェリペ・マッサ(ウィリアムズ) 1:38.251
10番手/ストフェル・バンドーン(マクラーレン) 1:39.157

F1イタリアGP決勝は、明日の日本時間21時から始まる。

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