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【ホンダF1】トロロッソへのPU供給を断念か

2017年08月18日(金)16:42 pm

ホンダとトロロッソの間で行われていた来季のPU(パワーユニット)供給に関する交渉が不調に終わったようだと報じられている。

■契約金額で合意に至らず?

ホンダではPU開発の効率化に向け、マクラーレン以外のチームへのPU供給を目指していた。今年4月にはザウバーとの間で来季の供給契約が結ばれていたが、ザウバーの管理体制見直しに伴い、この契約は白紙撤回されてしまっていた。

その後、ホンダではレッドブルのジュニアチームであるトロロッソと来季のPU供給契約に関する交渉を開始。F1ハンガリーGP(第11戦)の翌週にF1公式シーズン内テストが開催されたハンガロリンクではホンダとレッドブル、トロロッソの首脳陣が突っ込んだ話し合いに臨んだと報じられていた。

だが、このほど『motorsport.com』を始めとする複数のサイトが報じたところによれば、どうやらこの交渉が実を結ぶことはなかったようだ。伝えられるところによれば、契約金額の部分で両者が合意に至ることができなかったのだと言われている。

■ホンダの来季供給先はマクラーレンのみ

どのチームもシーズン後半には本格的に翌年度のマシン設計を進めることになり、実際このタイミングでほかのチームとの交渉を始めても来季には間に合わない。つまり、ホンダとしては来季のPU供給先としてはこれまで同様マクラーレンの1チームだけとなることが確定したことになる。

だが、マクラーレンではホンダとの関係に終止符を打ち、来季はほかのメーカーからPU供給を受けたいと考えているようだとうわさされ続けてきている。

仮にマクラーレンがホンダとの契約を解除することになれば、来季ホンダはPUを供給するチームがなくなってしまい、事実上F1から撤退、もしくは少なくとも1年間の浪人を余儀なくされることになる。

■マクラーレンは本当にホンダを切るのか?

ところが、これまでに伝えられているところによれば、マクラーレンはすべてのエンジンメーカーと交渉を行ってきたが、すでにメルセデス、フェラーリからは供給を拒否されたものと考えられている。

それが事実であれば、マクラーレンが来季搭載可能なホンダ以外のPUはルノー製だけということになる。しかし、ルノーの今季型PUもメルセデスやフェラーリのレベルに達していないのは明らかであり、前戦ハンガリーGPでフェルナンド・アロンソがファステストラップをマークするところまで信頼性とパフォーマンスが改善されてきたホンダを切ってまでマクラーレンがルノーを選択するかどうかは疑問だと言えるだろう。

ルノーでは現在自らのワークスチームに加えレッドブルとトロロッソにPU供給を行っている。来季これにマクラーレンを加えて4チームに供給することは不可能ではないだろうが、やはり現時点では信頼性の問題を抱えていることもあり、ルノーも供給チーム増加には消極的な姿勢だと言われている。

マクラーレンでは9月までには来季搭載するPUを決定する意向だと言われている。マクラーレンが最終的に来季どのPUを使うことになるのか。そしてその結果により、アロンソが来季に向けてどう動くのかに注目が集まることになりそうだ。

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