フェラーリのドライバー育成アカデミーに所属するモナコ出身のシャルル・ルクレールが来季ザウバーからF1デビューを果たす可能性が強くなってきているようだ。
■フェラーリとの関係がさらに強化されるザウバー
ホンダと結んでいた来季のパワーユニット供給契約を白紙に戻したザウバーは、これまで供給を受けてきていたフェラーリと来年以降も関係を継続することを決定。
フェラーリもザウバーとの関係をこれまで以上に強め、実質的なジュニアチーム化することをもくろんでいると伝えられている。
フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネはイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語っている。
「我々には明日のフェラーリの基礎作りを行う場を見つける必要がある」
最近のうわさでは、来季ザウバーに供給されるパワーユニットには、マルキオンネが最高責任者を務めるフィアット・クライスラーの傘下にあるアルファロメオのブランド名が付けられるかもしれないとも言われている。
■ルクレールは役に立ってくれるだろうとザウバーのボス
そして、7月中旬にザウバーの新チーム代表に就任したフレデリック・バスールも、2018年にはひとつのシートをフェラーリ所属ドライバーに提供することに前向きな姿勢を持っているようだ。
『Speedweek(スピードウィーク)』は次のようなバスールのコメントを紹介している。
「ルクレールのようなドライバーを迎えられれば、ザウバーにとってはかなり有益だろうね」
■F1昇格への自信を見せるルクレール
実際のところ、今季はハースの開発担当ドライバーも務める19歳のルクレールは、今月の1日にハンガロリンクで行われたF1公式テストにフェラーリから出走し、全体のトップタイムをマークするというパフォーマンスを示して見せており、F1で戦えるだけのポテンシャルはあると見られている。
そのルクレールは、ハンガロリンクでのテストを終えたのちイタリアの『Autosprint(オートスプリント)』に次のように語っていた。
「F1への準備は整ったと感じているよ」