マクラーレン最高責任者のザック・ブラウンが、あらためて来季も今年と同じドライバーラインアップで臨みたいとの考えを示した。
■バンドーンは今季限りとのうわさも
前戦F1ハンガリーGPの翌週にハンガロリンクでF1公式テストが開催されたが、そこで今季ヨーロッパF3に参戦しているジュニアドライバーのランド・ノリスがフェルナンド・アロンソのハンガリーGP予選タイムを上回るパフォーマンスを見せた。
これにより、シーズン前半に不振が続いていたストフェル・バンドーンではなく、来季は現在17歳のノリスがマクラーレンのシートを獲得するのではないかとのうわささえささやかれることになった。
だが、そのノリスは2018年シーズンにはF2もしくは日本のスーパーフォーミュラ参戦の可能性を示唆し、「マクラーレンは現在のラインアップをキープしようとしていると思うよ」と語っていた。
実際のところ、今年でマクラーレン・ホンダとの契約が切れるアロンソに関しては、まだ来季どうなるのか不透明な状況だ。そして、シーズン前半にはそのアロンソから大きな差をつけられていたバンドーンもこのまま来季もチームに残留できるのかどうかを危ぶむ声もあった。
■ハンガリーでアロンソとの差を縮めたバンドーン
だが、そのバンドーンも第9戦オーストリアGP以降は徐々に調子を上げてきている。
そして夏休み前最後のレースであったハンガリーでは予選でアロンソに次ぐ9番手となり、決勝でも10位でフィニッシュを達成。今季初ポイントを獲得している。
バンドーンは、シーズン序盤はマシントラブルに悩まされたことが調子を上げられなかった原因だったと次のように語った。
「最大の問題は技術的問題を多く抱えてしまってほとんど運転できなかったことだった。それによってこのクルマで本当に速く走るためには何が必要なのかということを理解するのに時間がかかってしまったんだ」
「今では感触もよくなってきたし、フェルナンドのペースにも近づいてきている。僕にはこういう形を続けていく必要があるね」
■来季もアロンソとバンドーンで行きたいとマクラーレンのボス
実際のところ、少し前まではマクラーレンの首脳部にもバンドーンのペースに不満を訴えていた。だが、今ではそうした状況にも変化が生じてきているようだ。
「ああ、我々はストフェルに満足しているよ」
そう語ったエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンは、次のように付け加えた。
「彼は困難な状況にいる。フェルナンドが隣にいるし、信頼性の問題も抱えていたからね。だが我々はストフェルは将来のF1チャンピオンだと考えている。来年も同じドライバー体制で行きたいと思っているよ」