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レッドブル首脳、ホンダとトロロッソのうわさを否定せず

2017年08月04日(金)18:33 pm

夏休みに入ったF1だが、ホンダとトロロッソをめぐるうわさがさらに膨らんできているようだ。

■ロン・デニスがトロロッソを買収?

今週、シーズン前半の最後を締めくくる公式F1シーズン内テストがハンガロリンクで行われたが、そのパドックでは興味深いうわさがささやかれていたという。

それは、2016年11月にマクラーレン最高権威の座から引きずり降ろされたロン・デニスがレッドブルのジュニアチームであるトロロッソ買収に動くのではないかというものだ。

だが、このうわさは現時点では眉(まゆ)に唾(つば)しながら聞いた方がいいたぐいのものかもしれない。

レッドブル首脳のひとりであるヘルムート・マルコは、笑いながら『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語ったという。

「ロンは今3億(ユーロ/約400億円)ものマクラーレンの株式を所有しているんだ。彼は我々に電話をかけてくるべきだね」

■ホンダとトロロッソの件は「そのうち分かる」とマルコ

だが、ホンダとトロロッソがパワーユニット供給契約を結ぶかもしれないといううわさの方はもっと信ぴょう性が高そうだ。

伝えられるところによれば、F1公式シーズン内テストが行われたハンガリーでホンダとレッドブルの首脳陣が会って話をしたらしいと言われている。ザウバーと結んでいた来季のパワーユニット供給契約が白紙に戻ったホンダとしては、その代わりとなる供給先を探す必要があるためだ。

スペインの『El Confidencial(コンフィデンシアル)』からこのうわさは事実かと質問されたマルコは、「そのうち分かるよ」と答えている。

一方、ホンダのモータースポーツ部長である山本雅司は、スペインの『Diario AS(ディアリオAS)』に次のように語り、ほかのチームとの交渉が行われていることを認めている。

「我々はほかのチームたちと話し合いを持ち、彼らに(パワーユニットを)供給するという合意に達するチャンスがあるかどうかを探っているところです」

■核となるのはホンダとマクラーレン

ともあれ、こうしたうわさは少なくとも9月までは続くことになるだろうと考えられている。そのころにはマクラーレンが来季以降もホンダとの関係を維持するのか、あるいはほかのメーカーのパワーユニットに乗り換えるのかを決断することになると言われているためだ。

実際のところ、前ザウバー最高責任者のモニシャ・カルテンボーンが結んでいたホンダとの契約を白紙撤回に持ち込んだ新責任者のフレデリック・バスールは、その理由のひとつは「マクラーレンとホンダの協力関係がどうなるかということが不透明な状況だったからだ」と語っているが、うわさされているようにホンダとマクラーレンが決別するのか、あるいは来季も一緒にやるのか、それによって周囲の状況が大きく変わる可能性もありそうだ。

■トロロッソには本拠地移転のうわさも

さらに、ホンダとの契約のうわさに関連したものかどうかは不明だが、レッドブルが現在イタリアのファエンツァにあるトロロッソの本部をイギリスに移すことを望んでいるようだとのうわさもささやかれている。

だが、この件について質問を受けたマルコは「ばかげているよ」と答え、次のように付け加えている。

「それならどうして我々はファエンツァに素晴らしいファクトリーを設けたりしたんだい?」

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